設定例(ApresiaLightGM/FMシリーズ)
ループ防止機能(LoopDetect)
基本構成図
設定のポイント
ループ検知機能の動作条件
- ループ検知フレームは、タグ情報を持たない64バイトのマルチキャストフレームを送出する。(Tag VLAN には対応してないのでTag ポートでもTagを付与されずに送出される。そのため、対向機器でループ検知フレームを転送するにはNative VLAN を設定する必要がある。)
- 機器ごとに識別されたループ検知フレームを受信することでループ検知と判断する。(例えば、配下にある島HUBが帯域輻輳の状態である場合や、コリジョン発生によりループ検知フレームが廃棄された場合には、ループ検知されないことに注意。)
ファームウェアバージョンによる動作の違い
<FMシリーズ(ver.1.04.00)およびGMシリーズ(ver.1.00.01)まで>
ポート配下のループ検知に対応。
<FMシリーズ(ver.1.05.00)およびGMシリーズ(ver.1.01.00)以降>
ポート配下およびポート間のループ検知に対応。
<FMシリーズ(ver.1.07.00)およびGMシリーズ(ver.1.03.00)以降>
ポート配下およびポート間のループ検知に対応。
また、ループ検知している状態で本装置のconsole LED が高速に点滅する可視化機能に対応。
L2スイッチの設定例
VLANの設定 | |
#config vlan default delete 1-28 | VLAN1(default)は未使用のため削除 |
#create vlan vlanid 10 #create vlan vlanid 20 | VLAN(10,20)を作成 |
ポートの設定 | |
#config vlan vlanid 10 add untagged 1-12 | VLAN(10)をuntagポート1-12に設定 |
#config vlan vlanid 20 add untagged 13-24 | VLAN(20)をuntagポート13-24に設定 |
#config vlan vlanid 10,20 add tagged 25-26 | VLAN(10,20)をtagポート25-26に設定 |
ループ防止機能の設定 | |
#enable loopdetect | スイッチのループ防止機能を有効にする |
#config loopdetect recover_timer 0 interval 10 | ループ防止機能を設定
※復旧タイマー0秒の場合、自動リカバリーは無効 |
ループ防止機能のポート設定 | |
#config loopdetect ports 1-25 state enable method shutdown | ポート1-24,25をShutdownモードでループ防止機能を有効にする(ポート閉塞してパケット転送を停止) |
#config loopdetect ports 26 state enable method drop | ポート26をDropモードでループ防止機能を有効にする(ポート閉塞しないでパケット転送させる) |
確認コマンド
- show loopdetect
- show loopdetect ports <portlist>
- show ports err_disabled