設定例(ApresiaLightGSシリーズ)
スパニングツリー—MSTP(マルチプルスパニングツリープロトコル)
基本構成図
設定のポイント
- Root Bridge/Root Port/Alternate Port(Blocking Port)の決定
- インスタンスIDのプライオリティー設定
(プライオリティー値の一番小さいものがルートブリッジに指定) - MSTP コンフィギュレーションネーム/リビジョンレベル設定
SW1の設定例
VLANとポートの設定
[VLAN設定]画面で、「ポート設定例」のようにVLANを作成していきます。
VLAN(10)をタグなしポート3、VLAN(20)をタグなしポート4、VLAN(10、20)をタグVLANポート1-2に設定します。VLAN1(default)は未使用のため上記ポートから削除します。[VLAN情報]をクリックし、VLANの割り当てを確認します。
MSTPの設定
「RSTP」と同様に[BPDU透過]を無効にした上で、MSTPの設定をします。
[スパニングツリープロトコル(STP)基本設定]画面で[STP機能:] のメニューから有効を選択します。さらに[プロトコル:]のメニューからMSTPを選択して、[適用]ボタンをクリックします。
「RSTP」と同様に[ポート設定]画面からポート1、2の[エッジポート]を非該当に、[P2P共有リンク]を該当にし、ポイントツーポイントリンクにします。さらにポート3、4の[エッジポート]を該当に、[P2P共有リンク]を非該当にし、エッジポートにします。
画面左の[スパニングツリー]が展開された状態から[マルチプルスパニングツリー]をクリックします。
[マルチプルスパニングツリー(MST)設定]画面が表示されますので、MSTP用のインスタンスを作成し、VLANとマッピングしていきます。
[MSTインスタンスID:]に1を、[VLAN IDリスト:]に10と入力し、[優先度:]が32768であることを確認して[追加]ボタンをクリックします。
同様に[MSTインスタンスID:]に2を、[VLAN IDリスト:]に20と入力し、[追加]ボタンをクリックします。
MSTインスタンスIDの0(CIST)、1、2が正しく設定されていることを確認します。
[リージョン名:]にTACと入力し、リビジョンが0であることを確認して、[適用]ボタンをクリックします。
SW2の設定例
VLANとポートの設定
SW1と同様にVLANの設定をします。VLAN(10)をタグなしポート3、VLAN(20)をタグなしポート4、VLAN(10、20)をタグVLANポート1-2に設定します。
MSTPの設定
SW1と同様に[BPDU透過]を無効にした上で、MSTPの設定をします。インスタンスID 0(CIST)の優先度を0にするため、[ブリッジ優先度:]のメニューから0を選択し、[適用]ボタンをクリックします。
SW1と同様にポート1、2をポイントツーポイントリンクにします。さらにポート3、4をエッジポートにします。
MSTP用のインスタンスを作成し、VLANとマッピング、優先度を設定します。インスタンスID 1の優先度を0に、インスタンスID 2の優先度を4096にします。
MSTインスタンスIDの0(CIST)、1、2が正しく設定されていることを確認します。
リージョン名をTAC、リビジョンを0とします。
SW3の設定例
VLANとポートの設定
SW1、2と同様にVLANの設定をします。VLAN(10)をタグなしポート3、VLAN(20)をタグなしポート4、VLAN(10、20)をタグVLANポート1-2に設定します。
MSTPの設定
SW1、SW2と同様に[BPDU透過]を無効にした上で、MSTPの設定をします。インスタンスID 0(CIST)の優先度を4096にするため、[ブリッジ優先度:]のメニューから4096を選択し、[適用]ボタンをクリックします。
SW1、2と同様にポート1、2をポイントツーポイントリンクにします。さらにポート3、4をエッジポートにします。
MSTP用のインスタンスを作成し、VLANとマッピング、優先度を設定します。インスタンスID 1の優先度を4096に、インスタンスID 2の優先度を0にします。
インスタンスIDが正しく設定されていることを確認します。
リージョン名をTAC、リビジョンを0とします。
ポート状態の確認
画面左の[スパニングツリー]が展開された状態から[MSTポート設定]をクリックします。
[ポート選択:]からポートを選択し、各ポートのインスタンスの状態を確認します。