IGMPスヌーピング/MLDスヌーピングの状態確認
IGMPスヌーピング/MLDスヌーピングの状態を表示して確認する方法を説明します。
IGMPスヌーピングの状態確認
IGMPスヌーピングの状態を表示して確認する方法を説明します。
IGMPスヌーピングの設定情報の表示
show ip igmp snoopingコマンドで、IGMPスヌーピングの設定情報を確認できます。
Unregistered-filter interfaces項目は、IGMPスヌーピングのip igmp snooping unregistered-filterコマンドをサポートしている機種でのみ表示されます。
表示例を以下に示します。
# show ip igmp snooping IGMP snooping global state : Enabled ...(1) Dynamic mrouter aging time : 300 seconds ...(2) Unregistered-filter interfaces : 1/0/1-1/0/20 ...(3) 1/0/23-1/0/24 port-channel7 VLAN #10 configuration ...(4) IGMP snooping state : Enabled ...(5) Minimum version : v1 ...(6) Fast leave : Enabled (host-based) ...(7) Report suppression : Disabled ...(8) Suppression time : 10 seconds ...(9) Querier state : Enabled (Non-active) ...(10) Query version : v3 ...(11) Query interval : 125 seconds ...(12) Max response time : 10 seconds ...(13) Robustness value : 2 ...(14) Last member query interval : 1 seconds ...(15) Proxy reporting : Disabled (Source 0.0.0.0) ...(16) Ignore topology change : Disabled ...(17) Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IGMPスヌーピング機能のグローバル設定の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(2) | 学習したマルチキャストルーターポートのエージングタイムの設定値を表示します。 |
(3) | IGMPスヌーピングのunregistered-filterを設定したポート番号またはポートチャネル番号を表示します。 |
(4) | VLAN IDを表示します。 |
(5) | VLANごとのIGMPスヌーピング機能の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(6) |
レシーバーからの参加要求(Membership Report)を許可するIGMPの最小バージョンを表示します。 v1:最小バージョンの制限なし(デフォルト設定) v2:IGMPv1ホストの参加を制限し、IGMPv2/v3ホストのみ許可 v3:IGMPv1/v2ホストの参加を制限し、IGMPv3ホストのみ許可 |
(7) |
IGMPスヌーピングの高速離脱機能の有効/無効を表示します。group-listオプションを指定して有効にした場合は、対象のIPアクセスリスト名も表示されます。 Enabled(host-based):高速離脱が有効 Disabled(host-based):高速離脱が無効 |
(8) | IGMPスヌーピングのレポート抑制機能の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(9) | 重複したIGMPレポート、または脱退メッセージを抑制する期間を表示します。 |
(10) |
IGMPスヌーピングのクエリアの有効/無効を表示します。 Enabled(Active):IGMPスヌーピングのクエリアが有効で、アクティブ状態 Enabled(Non-active):IGMPスヌーピングのクエリアが有効で、非アクティブ状態 Disabled:IGMPスヌーピングのクエリアが無効 |
(11) | IGMPスヌーピングのクエリアで使用するIGMPのバージョンを表示します。 |
(12) | IGMPスヌーピングのクエリアが定期的に送信するMembership Queryの送信間隔を表示します。 |
(13) | IGMPスヌーピングのクエリアが送信するMembership Queryで通知される最大応答時間を表示します。 |
(14) | IGMPスヌーピングのロバストネス変数を表示します。 |
(15) | IGMPスヌーピングのクエリアの、Group-Specific QueryまたはGroup-and-Source-Specific Queryの送信間隔を表示します。 |
(16) | IGMPスヌーピングのプロキシレポーティング機能の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。sourceオプションを指定して有効にした場合は、指定した送信元IPv4アドレスも表示されます。 |
(17) | スパニングツリープロトコルに起因するクエリー送信禁止の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
マルチキャストルーターポート情報の表示
show ip igmp snooping mrouterコマンドで、IGMPスヌーピングのマルチキャストルーターポート情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip igmp snooping mrouter (1) (2) VLAN Ports ----- ----------------------------- 10 1/0/8,port-channel5 (static) 1/0/1-1/0/2 (forbidden) 1/0/12 (dynamic) Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | VLAN IDを表示します。 |
(2) |
ポート番号またはポートチャネル番号を表示します。 (dynamic):学習したマルチキャストルーターポート (static):スタティックに設定したマルチキャストルーターポート (forbidden):マルチキャストルーターポートになることを禁止したポート |
IGMPスヌーピングエントリーの表示
show ip igmp snooping groupsコマンドで、IGMPスヌーピングエントリーを確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip igmp snooping groups IGMP Snooping Connected Group Membership: (1) (2) (3) (4) (5) (6) VLAN ID Group address Source address FM Exp(sec) Interface ------- --------------- --------------- -- -------- --------- 10 233.252.0.1 * EX 226 1/0/4 Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | VLAN IDを表示します。 |
(2) | IPv4マルチキャストグループアドレスを表示します。 |
(3) |
送信元IPv4アドレスを表示します。 なお、NP2100、NP2000、およびNP2500では、IGMPスヌーピングはMACアドレスベースで処理されるため、送信元フィルタリングは動作しません。 |
(4) |
フィルターモードを表示します。 EX:excludeモード IN:includeモード |
(5) | IGMPスヌーピングエントリーが削除されるまでの残り時間(秒)を表示します。 |
(6) | ポート番号またはポートチャネル番号を表示します。 |
スタティックIGMPスヌーピングエントリーの表示
show ip igmp snooping static-groupコマンドで、スタティックIGMPスヌーピングエントリーを確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip igmp snooping static-group (1) (2) (3) VLAN ID Group address Interface ------- --------------- ------------------------ 10 233.252.0.100 1/0/4,port-channel2 Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | VLAN IDを表示します。 |
(2) | IPv4マルチキャストグループアドレスを表示します。 |
(3) | ポート番号またはポートチャネル番号を表示します。 |
IGMPスヌーピング統計情報の表示
show ip igmp snooping statisticsコマンドで、IGMPスヌーピング統計情報を確認できます。
ポート1/0/2を指定した場合の表示例を以下に示します。
# show ip igmp snooping statistics interface port 1/0/2 Interface Port1/0/2 ...(1) IGMPv1 Rx: Report 0, Query 0 ...(2) IGMPv2 Rx: Report 0, Query 0, Leave 0 ...(3) IGMPv3 Rx: Report 0, Query 0 ...(4) IGMPv1 Tx: Report 0, Query 0 ...(5) IGMPv2 Tx: Report 0, Query 0, Leave 0 ...(6) IGMPv3 Tx: Report 0, Query 5 ...(7) Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | ポート番号またはポートチャネル番号を表示します。 |
(2) | 対象インターフェースで受信したIGMPv1のReport, Queryの数を表示します。 |
(3) | 対象インターフェースで受信したIGMPv2のReport, Query, Leaveの数を表示します。 |
(4) | 対象インターフェースで受信したIGMPv3のReport, Queryの数を表示します。 |
(5) | 対象インターフェースから送信したIGMPv1のReport, Queryの数を表示します。 |
(6) | 対象インターフェースから送信したIGMPv2のReport, Query, Leaveの数を表示します。 |
(7) | 対象インターフェースから送信したIGMPv3のReport, Queryの数を表示します。 |
MLDスヌーピングの状態確認
MLDスヌーピングの状態を表示して確認する方法を説明します。
MLDスヌーピングの設定情報の表示
show ipv6 mld snoopingコマンドで、MLDスヌーピングの設定情報を確認できます。
Unregistered-filter interfaces項目は、MLDスヌーピングのipv6 mld snooping unregistered-filterコマンドをサポートしている機種でのみ表示されます。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 mld snooping MLD snooping global state: Enabled ...(1) Unregistered-filter interfaces : 1/0/1-1/0/20 ...(2) 1/0/23-1/0/24 port-channel7 VLAN #10 configuration ...(3) MLD snooping state : Enabled ...(4) Minimum version : v1 ...(5) Fast leave : Enabled (host-based) ...(6) Report suppression : Disabled ...(7) Suppression time : 10 seconds ...(8) Proxy reporting : Disabled (Source ::) ...(9) Mrouter port learning : Enabled ...(10) Querier state : Enabled (Non-active) ...(11) Query version : v2 ...(12) Query interval : 125 seconds ...(13) Max response time : 10 seconds ...(14) Robustness value : 2 ...(15) Last listener query interval : 1 seconds ...(16) Ignore topology change : Disabled ...(17) Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | MLDスヌーピング機能のグローバル設定の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(2) | MLDスヌーピングのunregistered-filterを設定したポート番号またはポートチャネル番号を表示します。 |
(3) | VLAN IDを表示します。 |
(4) | VLANごとのMLDスヌーピング機能の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(5) |
リスナーからの参加要求(Multicast Listener Report)を許可するMLDの最小バージョンを表示します。 v1:最小バージョンの制限なし(デフォルト設定) v2:MLDv1ホストの参加を制限し、MLDv2ホストのみ許可 |
(6) |
MLDスヌーピングの高速離脱機能の有効/無効を表示します。group-listオプションを指定して有効にした場合は、対象のIPv6アクセスリスト名も表示されます。 Enabled(host-based):高速離脱が有効 Disabled(host-based):高速離脱が無効 |
(7) | MLDスヌーピングのレポート抑制機能の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(8) | 重複したMLDレポート、または脱退メッセージを抑制する期間を表示します。 |
(9) | MLDスヌーピングのプロキシレポーティング機能の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。sourceオプションを指定して有効にした場合は、指定した送信元IPv6アドレスも表示されます。 |
(10) | マルチキャストルーターポートの自動学習の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(11) |
MLDスヌーピングのクエリアの有効/無効を表示します。 Enabled(Active):MLDスヌーピングのクエリアが有効で、アクティブ状態 Enabled(Non-active):MLDスヌーピングのクエリアが有効で、非アクティブ状態 Disabled:MLDスヌーピングのクエリアが無効 |
(12) | MLDスヌーピングのクエリアで使用するMLDのバージョンを表示します。 |
(13) | MLDスヌーピングのクエリアが定期的に送信するMulticast Listener Queryの送信間隔を表示します。 |
(14) | MLDスヌーピングのクエリアが送信するMulticast Listener Queryで通知される最大応答時間を表示します。 |
(15) | MLDスヌーピングのロバストネス変数を表示します。 |
(16) | MLDスヌーピングのクエリアの、Multicast Address Specific QueryまたはMulticast Address and Source Specific Queryの送信間隔を表示します。 |
(17) | スパニングツリープロトコルに起因するクエリー送信禁止の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
マルチキャストルーターポート情報の表示
show ipv6 mld snooping mrouterコマンドで、MLDスヌーピングのマルチキャストルーターポート情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 mld snooping mrouter (1) (2) VLAN Ports ----- ----------------------------- 10 1/0/8,port-channel5 (static) 1/0/1-1/0/2 (forbidden) 1/0/12 (dynamic) Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | VLAN IDを表示します。 |
(2) |
ポート番号またはポートチャネル番号を表示します。 (dynamic):学習したマルチキャストルーターポート (static):スタティックに設定したマルチキャストルーターポート (forbidden):マルチキャストルーターポートになることを禁止したポート |
MLDスヌーピングエントリーの表示
show ipv6 mld snooping groupsコマンドで、MLDスヌーピングエントリーを確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 mld snooping groups MLD Snooping Connected Group Membership: (1) (2) (3) (4)(5) (6) VLAN ID Group address Source address FM Exp(sec) Interface ------- --------------------- --------------------- -- -------- --------- 10 ff05::db8:0:1 * EX 213 1/0/4 Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | VLAN IDを表示します。 |
(2) | IPv6マルチキャストグループアドレスを表示します。 |
(3) |
送信元IPv6アドレスを表示します。 なお、NP2100、NP2000、およびNP2500では、MLDスヌーピングはMACアドレスベースで処理されるため、送信元フィルタリングは動作しません。 |
(4) |
フィルターモードを表示します。 EX:excludeモード IN:includeモード |
(5) | MLDスヌーピングエントリーが削除されるまでの残り時間(秒)を表示します。 |
(6) | ポート番号またはポートチャネル番号を表示します。 |
スタティックMLDスヌーピングエントリーの表示
show ipv6 mld snooping static-groupコマンドで、スタティックMLDスヌーピングエントリーを確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 mld snooping static-group (1) (2) (3) VLAN ID Group address Interface ------- --------------- ------------------------ 10 ff05::db8:0:5555 1/0/4,port-channel2 Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | VLAN IDを表示します。 |
(2) | IPv6マルチキャストグループアドレスを表示します。 |
(3) | ポート番号またはポートチャネル番号を表示します。 |
MLDスヌーピング統計情報の表示
show ipv6 mld snooping statisticsコマンドで、MLDスヌーピング統計情報を確認できます。
ポート1/0/2を指定した場合の表示例を以下に示します。
# show ipv6 mld snooping statistics interface port 1/0/2 Interface Port1/0/2 ...(1) Rx: v1Report 0, v2Report 0, Query 0, v1Done 0 ...(2) Tx: v1Report 0, v2Report 0, Query 138, v1Done 0 ...(3) Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | ポート番号またはポートチャネル番号を表示します。 |
(2) | 対象インターフェースで受信したMLDv1 Report, MLDv2 Report, Query, MLDv1 Doneの数を表示します。 |
(3) | 対象インターフェースから送信したMLDv1 Report, MLDv2 Report, Query, MLDv1 Doneの数を表示します。 |