ストームコントロールの状態確認
ストームコントロールの状態を表示して確認する方法を説明します。
ストームコントロールの状態の表示
show storm-controlコマンドで、ストームコントロールの状態を確認できます。
show storm-control broadcastコマンドで、ブロードキャストに対するストームコントロールの状態を確認できます。
ポート1/0/1からポート1/0/6を指定した場合の表示例を以下に示します。
# show storm-control interface range port 1/0/1-1/0/6 broadcast (1) (2) (3) (4) (5) Interface Action Threshold Current State ---------------------------------------------------------------------- Port1/0/1 Drop 500/300 pps 200 pps Forwarding Port1/0/2 Drop 80/64 % 20 % Forwarding Port1/0/3 Drop 80/64 % 70 % Dropped Port1/0/4 Shutdown 500/300 pps 200 pps Forwarding Port1/0/5 None 60000/50000 kbps 2000 kbps Forwarding Port1/0/6 None - - Inactive Total Entries: 6
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | ポート番号を表示します。 |
(2) |
アクションを表示します。 Shutdown:ポートをシャットダウン(err-disabled状態に変更)する Drop:上限値を超えるパケットを破棄する None:処理しない |
(3) |
しきい値の上限値/下限値、および単位を表示します。単位は以下を意味します。 pps:packets per second、1秒あたりの受信パケット数 kbps:kilobit per second、1秒あたりの受信キロビット数 %:ポートの総帯域幅に対する、受信トラフィックのパーセンテージ |
(4) | 現在の値を表示します。 |
(5) |
アクションの状況を表示します。 Forwarding:転送(受信量に問題がないためストームコントロールが実行されていない) Dropped:上限値を超えるパケットを破棄 Link Down:物理的なリンクダウン Error Disabled:ストームコントロールによるシャットダウン(err-disabled状態) Inactive:ストームコントロール無効 |
ポート1/0/1からポート1/0/2のすべてのストームコントロールの状態を確認する場合の表示例を以下に示します。
# show storm-control interface range port 1/0/1-2 (1) (2) Polling Interval : 5 sec Shutdown Retries : 3 times (3) (4) (5) (6) (7) (8) Interface Storm Action Threshold Current State ------------------------------------------------------------------------------- Port1/0/1 Broadcast Drop 80/64 % 50% Forwarding Port1/0/1 Multicast Drop 80/64 % 50% Forwarding Port1/0/1 Unicast Drop 80/64 % 50% Forwarding Port1/0/2 Broadcast Shutdown 500/300 pps - Error Disabled Port1/0/2 Multicast Shutdown 500/300 pps - Error Disabled Port1/0/2 Unicast Shutdown 500/300 pps - Error Disabled Total Entries: 6
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | ポーリング間隔を表示します。 |
(2) | シャットダウン(err-disabled状態に変更)するまでのリトライ回数を表示します。 |
(3) | ポート番号を表示します。 |
(4) | 監視するトラフィックの種類を表示します。 |
(5) |
アクションを表示します。 Shutdown:ポートをシャットダウン(err-disabled状態に変更)する Drop:上限値を超えるパケットを破棄する None:処理しない |
(6) |
しきい値の上限値/下限値、および単位を表示します。単位は以下を意味します。 pps:packets per second、1秒あたりの受信パケット数 kbps:kilobit per second、1秒あたりの受信キロビット数 %:ポートの総帯域幅に対する、受信トラフィックのパーセンテージ |
(7) | 現在の値を表示します。 |
(8) |
アクションの状況を表示します。 Forwarding:転送(受信量に問題がないためストームコントロールが実行されていない) Dropped:上限値を超えるパケットを破棄 Link Down:物理的なリンクダウン Error Disabled:ストームコントロールによるシャットダウン(err-disabled状態) Inactive:ストームコントロール無効 |
ユニキャストのストームコントロールでは、Unknownユニキャストと宛先学習済みユニキャストの両方がCurrent項目でカウントされます。アクションがdrop設定の場合、State項目はCurrent項目が上限値を超えるとDroppedと表示されるため、実際にはUnknownユニキャストが上限値に達しておらず破棄されていなくても、State項目がDroppedと表示されることがあります。
ポートチャネル25(メンバーポートはポート1/0/1とポート1/0/2)でのストームコントロールの状態を確認する場合の表示例を以下に示します。
ポートチャネルでのストームコントロールは、NP7000の1.03.03以降、NP5000の1.03.03以降、NP4000の1.03.01以降、NP3000の1.06.01以降、NP2100の1.09.02以降、NP2000の1.09.01以降、NP2500の1.10.01以降でサポートしています。
# show storm-control interface port-channel 25 (1) (2) Polling Interval : 5 sec Shutdown Retries : 3 times (3) (4) (5) (6) (7) (8) Interface Storm Action Threshold Current State ------------------------------------------------------------------------------- Group-25 Broadcast Drop 1000/800 pps - - Group-25 Multicast Drop 2000/1600 pps - - Group-25 Unicast Drop - - - ------------------------------------------------------------------------------- Port1/0/1 Broadcast Drop 1000/800 pps 0 pps Forwarding Port1/0/1 Multicast Drop 2000/1600 pps 0 pps Forwarding Port1/0/1 Unicast Drop - - Inactive Port1/0/2 Broadcast Drop 1000/800 pps 0 pps Forwarding Port1/0/2 Multicast Drop 2000/1600 pps 0 pps Forwarding Port1/0/2 Unicast Drop - - Inactive Total Entries: 6
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | ポーリング間隔を表示します。 |
(2) | シャットダウン(err-disabled状態に変更)するまでのリトライ回数を表示します。 |
(3) | 上段には指定したポートチャネル番号を、下段にはそのポートチャネルのメンバーポートを表示します。 |
(4) | 監視するトラフィックの種類を表示します。 |
(5) |
アクションを表示します。 Shutdown:ポートをシャットダウン(err-disabled状態に変更)する Drop:上限値を超えるパケットを破棄する None:処理しない |
(6) |
しきい値の上限値/下限値、および単位を表示します。単位は以下を意味します。 pps:packets per second、1秒あたりの受信パケット数 kbps:kilobit per second、1秒あたりの受信キロビット数 %:ポートの総帯域幅に対する、受信トラフィックのパーセンテージ |
(7) | 現在の値を表示します。 |
(8) |
アクションの状況を表示します。 Forwarding:転送(受信量に問題がないためストームコントロールが実行されていない) Dropped:上限値を超えるパケットを破棄 Link Down:物理的なリンクダウン Error Disabled:ストームコントロールによるシャットダウン(err-disabled状態) Inactive:ストームコントロール無効 |
ユニキャストのストームコントロールでは、Unknownユニキャストと宛先学習済みユニキャストの両方がCurrent項目でカウントされます。アクションがdrop設定の場合、State項目はCurrent項目が上限値を超えるとDroppedと表示されるため、実際にはUnknownユニキャストが上限値に達しておらず破棄されていなくても、State項目がDroppedと表示されることがあります。
自動復旧設定の表示
show errdisable recoveryコマンドで、自動復旧設定を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show errdisable recovery (1) (2) (3) ErrDisable Cause State Interval ------------------------------------- ----------- ------------- Storm Control enabled 120 seconds Loop Detection disabled 300 seconds ULD disabled 300 seconds Interfaces that will be recovered at the next timeout: (4) (1) (5) Interface Errdisable Cause Time left(sec) --------- ------------------------------------- -------------- Port1/0/2 Storm Control 104
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) |
検知の要因となった機能を表示します。 Loop Detection:ループ検知機能 Storm Control:ストームコントロール機能 ULD:単方向リンク検出機能 |
(2) | 自動復旧設定の有効(enabled)/無効(disabled)を表示します。 |
(3) | ポートが自動的に復旧されるまでの時間設定を表示します。 |
(4) | err-disabled状態に変更されたポートを表示します。 |
(5) | err-disabled状態に変更されたポートが自動復旧されるまでの残り時間を表示します。 |