VLANの構成例と設定例
VLANを利用する場合の構成例と設定例を示します。
アクセスモードを利用する場合
アクセスポートを設定する場合の構成例と設定例を示します。この設定例では、PCを収容するポートと装置間の接続ポートの両方をアクセスポートで構成しています。ここでは、sw1の設定例のみ示します。
アクセスモードの場合の構成例
- VLAN 2を作成します。
sw1# configure terminal sw1(config)# vlan 2 sw1(config-vlan)# exit sw1(config)#
- ポート1/0/1およびポート1/0/48をアクセスポートとして設定し、アクセスポートに[VLAN 2]を割り当てます。
sw1(config)# interface range port 1/0/1,1/0/48 sw1(config-if-port-range)# switchport mode access sw1(config-if-port-range)# switchport access vlan 2 sw1(config-if-port-range)# end sw1#
トランクモードを利用する場合
トランクポートを設定する場合の構成例と設定例を示します。この設定例では、PCを収容するポートと装置間の接続ポートの両方をトランクポートで構成しています。ここでは、sw1の設定例のみ示します。
トランクモードの場合の構成例
- VLAN 2からVLAN 5を作成します。
sw1# configure terminal sw1(config)# vlan 2-5 sw1(config-vlan)# exit sw1(config)#
- ポート1/0/1およびポート1/0/48をトランクポートとして設定し、トランクポートに[VLAN 2からVLAN
5]を割り当てます。また、トランクポートのネイティブVLANを[VLAN 2]に設定します。
sw1(config)# interface port 1/0/1 sw1(config-if-port)# switchport mode trunk sw1(config-if-port)# switchport trunk allowed vlan 2-5 sw1(config-if-port)# switchport trunk native vlan 2 sw1(config-if-port)# exit sw1(config)# interface port 1/0/48 sw1(config-if-port)# switchport mode trunk sw1(config-if-port)# switchport trunk allowed vlan 2-5 sw1(config-if-port)# switchport trunk native vlan 2 sw1(config-if-port)# exit sw1(config)#
補 足
switchport mode trunkコマンドを実行した時点では、作成されているすべてのVLANが、トランクポートに許可VLANとして割り当てられます。
ハイブリッドモードを利用する場合
ハイブリッドポートを設定する場合の構成例と設定例を示します。この設定例では、PCを収容するポートをハイブリッドポートで、装置間の接続ポートをトランクポートで構成しています。ハイブリッドポートでは、受信したタグなしフレームのプロトコルがIPXの場合はVLAN 8で受信し、プロトコルがIPv6の場合はVLAN 9で受信します。また、IPXとIPv6以外の場合は、VLAN 2で受信するようにします。ここでは、sw1の設定例のみ示します。
ハイブリッドモードの場合の構成例
- VLAN 2、VLAN 3、VLAN 8、およびVLAN 9を作成します。
sw1# configure terminal sw1(config)# vlan 2,3,8,9 sw1(config-vlan)# exit sw1(config)#
- プロトコルグループを以下のように設定します。
プロトコルグループID[1]:フレームタイプの種類[ethernet2]、フレームタイプの値[0x8137]
プロトコルグループID[2]:フレームタイプの種類[ethernet2]、フレームタイプの値[0x86DD]
sw1(config)# protocol-vlan profile 1 frame-type ethernet2 ether-type 0x8137 sw1(config)# protocol-vlan profile 2 frame-type ethernet2 ether-type 0x86dd sw1(config)#
- ポート1/0/1をハイブリッドポートとして設定し、ハイブリッドポートのタグ付きVLANに[VLAN 3]を、タグなしVLANに[VLAN
2、VLAN 8、およびVLAN 9]を割り当てます。また、ハイブリッドポートのネイティブVLAN を[VLAN 2]に設定します。
sw1(config)# interface port 1/0/1 sw1(config-if-port)# switchport mode hybrid sw1(config-if-port)# switchport hybrid allowed vlan tagged 3 sw1(config-if-port)# switchport hybrid allowed vlan untagged 2,8,9 sw1(config-if-port)# switchport hybrid native vlan 2 sw1(config-if-port)# exit sw1(config)#
- ポート1/0/48をトランクポートとして設定し、トランクポートに[VLAN 2、VLAN 3、VLAN 8、およびVLAN
9]を割り当てます。
sw1(config)# interface port 1/0/48 sw1(config-if-port)# switchport mode trunk sw1(config-if-port)# switchport trunk allowed vlan 2,3,8,9 sw1(config-if-port)# exit sw1(config)#
- ポート1/0/1で、プロトコルグループID[1]の設定に一致したフレームをVLAN 8として設定し、プロトコルグループID[2]の設定に一致したフレームをVLAN
9として設定します。
sw1(config)# interface port 1/0/1 sw1(config-if-port)# protocol-vlan profile 1 vlan 8 sw1(config-if-port)# protocol-vlan profile 2 vlan 9 sw1(config-if-port)# end sw1#