マルチキャストルーティングの状態確認
マルチキャストルーティングの状態を表示して確認する方法を説明します。
IPv4マルチキャストの状態確認
IPv4マルチキャストの状態を表示して確認する方法を説明します。
IPv4マルチキャスト情報の表示
show ip multicastコマンドでIPv4マルチキャストのグローバル設定を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip multicast IP multicast-routing global state: Enabled ...(1) IP multicast with TTL=1: Registered ...(2)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv4マルチキャストルーティングの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(2) |
TTL=1のIPv4マルチキャストによるマルチキャスト転送キャッシュへの登録を防止する機能の有効(Not
Registered)/無効(Registered)を表示します。 NP7000の1.10.01以降、およびNP5000の1.10.01以降で表示されます。 |
show ip multicast interfaceコマンドでIPv4マルチキャストのインターフェース情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip multicast interface (1) (2) (3) Interface Name IP Address Multicast Routing --------------- ------------------ ------------------ vlan1 10.90.90.90/8 N/A Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv4インターフェース名を表示します。 |
(2) | IPv4アドレスを表示します。 |
(3) | PIM-SMの有効(PIM-SM)/無効(N/A)を表示します。 |
IPv4マルチキャストルーティングテーブルの表示
show ip mrouteコマンドでIPv4マルチキャストルーティングテーブルを確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip mroute IP Multicast Routing Table Flags: S - PIM-SM, s - SSM Group, F - Register flag P - Pruned, R - (S, G) RPT-bit set, T - SPT-bit set Outgoing interface flags: W - Assert winner Timers: Uptime/Expires (1) (2) (3) (10.10.1.52, 239.0.1.3), 0DT05H29M15S/0DT00H02M59S, Flags: ST Incoming interface: vlan1, RPF neighbor: 10.3.4.5 ...(4) Outgoing interface list: ...(5) vlan121, Forwarding 0DT00H01M23S/0DT00H03M34S (20.1.1.1, 239.1.1.50), 0DT05H29M15S/0DT00H02M59S, Flags: ST Incoming interface: vlan10, RPF neighbor: 10.3.4.5 Outgoing interface list: NULL Total Entries: 2
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv4マルチキャストエントリーを表示します。 |
(2) | 登録されてからの経過時間/削除されるまでの残り時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。 |
(3) | 対象エントリーのフラグを表示します。 |
(4) | 対象エントリーの入力インターフェースID、RPFネイバーを表示します。 |
(5) | 対象エントリーの出力インターフェースIDのリストを表示します。 |
IPv4マルチキャスト転送キャッシュの表示
show ip mroute forwarding-cacheコマンドでIPv4マルチキャスト転送キャッシュを確認できます。
NP7000、NP5000、およびNP3000では、IPv4マルチキャスト転送キャッシュは最大2,048個まで登録できます。なお、フォワーディングキャッシュのリソースはIPv6マルチキャスト転送キャッシュと共有します。
NP4000では、IPv4マルチキャスト転送キャッシュは最大256個まで登録できます。なお、フォワーディングキャッシュのリソースはIPv6マルチキャスト転送キャッシュと共有します。
NP2100、NP2000、およびNP2500では、IPv4マルチキャスト転送キャッシュは最大1,024個まで登録できます。なお、フォワーディングキャッシュのリソースはIPv6マルチキャスト転送キャッシュと共有します。
表示例を以下に示します。
# show ip mroute forwarding-cache (10.1.1.1, 239.0.0.0) VLAN0060 ...(1) Outgoing interface list: 1/0/1, port-channel2 ...(2) (*,225.0.0.0) VLAN0070 Outgoing interface list: 1/0/1-1/0/2 (10.1.1.1, 239.0.0.1) VLAN0060 Outgoing interface list: 1/0/1-1/0/2 Total Entries: 3
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv4マルチキャストエントリーを表示します。 |
(2) | 出力インターフェースID(物理ポート、ポートチャネル)のリストを表示します。 |
スタティック設定のRPF情報の表示
show ip mroute staticコマンドで、スタティックに設定した、IPv4マルチキャスト送信元に対するRPF情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip mroute static (1) (2) Mroute: 192.168.40.0/24, RPF neighbor: 192.168.30.252 Mroute: 192.168.100.0/24, RPF neighbor: NULL Total Entries: 2
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | マルチキャスト送信元を表示します。 |
(2) | RPFネイバーのIPv4アドレスを表示します。null指定時はNULLと表示されます。 |
指定したIPv4アドレスのRPF情報の表示
show ip rpfコマンドで、指定したIPv4アドレスのRPF情報を確認できます。
IPv4アドレス192.168.40.100を指定した場合の表示例を以下に示します。
# show ip rpf 192.168.40.100 RPF information for 192.168.40.100 ...(1) RPF interface: vlan30 ...(2) RPF type: unicast ...(3) Metric: 2 ...(4)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | RPF情報を確認するIPv4アドレスを表示します。 |
(2) | RPF情報を表示します。ユニキャストルーティングテーブルから取得した場合は、RPFインターフェースのインターフェースIDを表示します。スタティック設定から取得した場合は、RPFネイバーのIPv4アドレスを表示します。null指定でスタティック設定を行った場合はNULLと表示されます。 |
(3) |
RPF情報の種類を表示します。 unicast:ユニキャストルーティングテーブルから取得したRPF情報 static:スタティック設定(ip mrouteコマンド)から取得したRPF情報 |
(4) | RPF情報を取得したユニキャストルートのメトリックを表示します。 |
IPv4マルチキャストプロトコルの統計情報の表示
show ip multicast-statisticsコマンドでIPv4マルチキャストプロトコルの統計情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip multicast-statistics IGMP Packets Counter ...(1) Received Sent IGMP Query v1/v2/v3 0/0/0 0/0/0 IGMP Report v1/v2/v3 0/0/0 0/0/0 IGMP Leave 0 0 Unknown IGMP 0 0 PIM Packets Counter ...(2) Received Sent PIM Hello 0 0 PIM Register 0 0 PIM Register-Stop 0 0 PIM Join/Prune 0 0 PIM Bootstrap 0 0 PIM Assert 0 0 PIM Graft 0 0 PIM Graft-Ack 0 0 PIM C-RP-Adv 0 0 PIM State Refresh 0 0 Unknown PIM 0 0
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IGMPパケットの統計情報を表示します。 |
(2) | PIMパケットの統計情報を表示します。 |
IGMPの状態確認
IGMPの状態を表示して確認する方法を説明します。
IGMP情報の表示
show ip igmp interfaceコマンドでIGMPの設定情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip igmp interface VLAN 10 ...(1) Version : 3 ...(2) IP Address/Netmask : 192.0.2.254/24 ...(3) IGMP State : Enabled ...(4) Querier : 192.0.2.254 ...(5) Query Interval : 125 seconds ...(6) Query Maximum Response Time : 10 seconds ...(7) Robustness Variable : 2 ...(8) Last Member Query Interval : 1 seconds ...(9) Subscriber Source IP Check : Enabled ...(10) Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv4インターフェース名を表示します。 |
(2) | IGMPのバージョンを表示します。 |
(3) | IPv4アドレスを表示します。 |
(4) | IGMPの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(5) | 代表クエリアのIPv4アドレスを表示します。 |
(6) | 定期的に送信するMembership Queryの送信間隔を表示します。 |
(7) | Membership Queryで通知される最大応答時間を表示します。 |
(8) | IGMPのロバストネス変数を表示します。 |
(9) | Group-Specific QueryまたはGroup-and-Source-Specific Queryの送信間隔を表示します。 |
(10) |
IGMPの参加要求/離脱要求を受信した際に、送信元IPv4アドレスをチェックするかどうかを表示します。 Enabled:送信元IPv4アドレスをチェックする (デフォルト設定時) Disabled:送信元IPv4アドレスをチェックしない |
IGMPエントリーの表示
show ip igmp groupsコマンドでIGMPエントリーを確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip igmp groups (1) (2) (3) (4) (5) Interface Group Address Uptime Expire Last Reporter ------------ --------------- ------------ ------------ -------------- vlan10 233.252.0.1 0DT00H00M23S 0DT00H03M57S 192.0.2.100 Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv4インターフェース名を表示します。 |
(2) | IPv4マルチキャストグループアドレスを表示します。 |
(3) | 登録されてからの経過時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。 |
(4) | 削除されるまでの残り時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。送信元IPv4アドレス指定のIGMPv3で登録された場合はStoppedと表示されます。この場合は、削除されるまでの残り時間は詳細情報(detailオプション指定)で確認できます。 |
(5) | 直近にMembership Reportを送信したレシーバーのIPv4アドレスを表示します。 |
show ip igmp groups detailコマンドで、IGMPエントリーの詳細情報を確認できます。
IPv4マルチキャストグループアドレス233.252.0.9を指定した場合の表示例を以下に示します。
# show ip igmp groups 233.252.0.9 detail Interface : vlan10 ...(1) Group : 233.252.0.9 ...(2) Uptime : 0DT00H01M32S ...(3) Expires : Stopped ...(4) Group mode : Include ...(5) Last reporter : 192.0.2.115 ...(6) Group source List: ...(7) Source Address v3 Exp --------------- ----------- 192.168.1.100 0DT00H02M48S Total Source Entries: 1 Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv4インターフェース名を表示します。 |
(2) | IPv4マルチキャストグループアドレスを表示します。 |
(3) | 登録されてからの経過時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。 |
(4) | 削除されるまでの残り時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。送信元IPv4アドレス指定のIGMPv3で登録された場合はStoppedと表示されます。この場合は、削除されるまでの残り時間は送信元IPv4アドレスリストで確認します。 |
(5) |
フィルターモードを表示します。 Include:INCLUDEモード Exclude:EXCLUDEモード |
(6) | 直近にMembership Reportを送信したレシーバーのIPv4アドレスを表示します。 |
(7) |
送信元IPv4アドレスリストを表示します。本項目は送信元IPv4アドレス指定のIGMPv3で登録された場合に表示されます。 Source Address:対象マルチキャストの送信元IPv4アドレス v3 Exp:削除されるまでの残り時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示 |
スタティックIGMPエントリーの表示
show ip igmp groups staticコマンドでスタティックIGMPエントリーを確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip igmp groups static (1) (2) Interface Multicast Group ------------ --------------- vlan10 233.252.0.1 Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv4インターフェース名を表示します。 |
(2) | IPv4マルチキャストグループアドレスを表示します。 |
スタティックSSMマッピング情報の表示
show ip igmp ssm-mappingコマンドでスタティックSSMマッピング情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip igmp ssm-mapping SSM Mapping : Enabled ...(1) Access List : TEST-SSM-MAP ...(2) Source Address : 192.168.1.100 ...(3) Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | スタティックSSMマッピングの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(2) | スタティックSSMマッピングエントリーの対象になるマルチキャストグループを定義した、標準IPアクセスリストを表示します。 |
(3) | 対象マルチキャストの送信元IPv4アドレスを表示します。 |
PIMの状態確認
PIMの状態を表示して確認する方法を説明します。
PIM情報の表示
show ip pimコマンドでPIMのグローバル情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip pim PIM Configurations: Register Checksum Wholepkt : (Not configured) ...(1) Register Probe Time : 5 seconds ...(2) Register Suppression Time : 60 seconds ...(3) Register Keepalive Time on RP : 185 seconds ...(4) SPT Threshold : Infinity ...(5) RP Address ...(6) 192.0.2.2, group-list: Static-RP-MC-LIST RP Candidate ...(7) priority: 192, interval: 60 seconds, wildcard-prefix-cnt: 0 loopback1, group-list: MC-LIST BSR Candidate ...(8) loopback1, hash-mask-length: 30, priority: 64, interval: 60 seconds SSM Group : SSM-MC-LIST ...(9)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | PIMメッセージ全体に対するRegisterメッセージのチェックサム計算を有効にした場合に、指定した標準IPアクセスリストを表示します。 |
(2) | Register-probeの時間を表示します。 |
(3) | Register-suppressionの時間を表示します。 |
(4) | Registerメッセージ受信時のRPでの(S,G)キープアライブ時間を表示します。 |
(5) |
ラストホップルーターに最初のパケットが到達した後の、送信元ツリーに切り替えるかどうかの設定を表示します。 0:送信元ツリーに切り替えるモード infinity:共有ツリーのままで送信元ツリーに切り替えないモード |
(6) | スタティックに設定したランデブーポイント(RP:Rendezvous Point)の情報を表示します。 |
(7) | 自装置に設定したRP候補の情報を表示します。 |
(8) | 自装置に設定したBSR候補の情報を表示します。 |
(9) | SSM(Source Specific Multicast)を有効にした場合に、指定した標準IPアクセスリストを表示します。defaultパラメーターを指定して有効にした場合は、232.0.0.0/8(default)と表示されます。 |
PIMのインターフェース情報の表示
show ip pim interfaceコマンドでPIMのインターフェース情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip pim interface p: passive, Nbr Cnt: Neighbor Count (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) Address Interface Mode Nbr DR DR Generation Cnt Priority ID --------------- ------------ -------- --- ---------- --------------- ---------- 192.168.2.253 vlan2 SM 1 1 192.168.2.254 19c6 192.168.4.253 vlan4 SM 1 1 192.168.4.253 26fc 172.16.1.254 vlan10 SM(p) 0 1 172.16.1.254 2a89 192.0.2.2 loopback1 SM 0 1 192.0.2.2 7127 Total Entries: 4
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv4アドレスを表示します。 |
(2) | IPv4インターフェース名を表示します。 |
(3) |
PIMの動作モードを表示します。 SM:PIM-SM SM(p):PIM-SMでパッシブモード設定(ip pim passiveコマンド) |
(4) | ネイバールーターの数を表示します。 |
(5) | 自装置のDR優先度を表示します。 |
(6) | DRのIPv4アドレスを表示します。 |
(7) | PIM Helloメッセージ送信時に付加するGeneration IDを表示します。 |
PIMのネイバー情報の表示
show ip pim neighborコマンドでPIMのネイバー情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip pim neighbor Mode: DR - Designated Router, N - Default DR Priority, G - Generation ID (1) (2) (3) (4) (5) Neighbor Interface Uptime/Expires Ver DR Pri/Mode --------------- ------------ ------------------------- --- ----------- 192.168.2.254 vlan2 0DT00H17M46S/0DT00H01M19S v2 1 /DRG 192.168.4.252 vlan4 0DT02H21M17S/0DT00H01M25S v2 1 /G Total Entries: 2
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | PIMネイバーのIPv4アドレスを表示します。 |
(2) | 自装置のIPv4インターフェース名を表示します。 |
(3) | ネイバーが確立してからの経過時間、ネイバーが存在しなくなったと判断されるまでの残り時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。 |
(4) | PIMのバージョンを表示します。 |
(5) | PIMネイバーのDR優先度、動作モードを表示します。 |
PIMのBSR情報の表示
show ip pim bsr-routerコマンドでPIMのBSR情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip pim bsr-router PIMv2 Bootstrap information This system is the Bootstrap Router (BSR) ...(1) BSR address: 192.0.2.1 ...(2) BSR Priority: 64, Hash mask length: 30 ...(3) Next bootstrap message in 0DT00H00M09S ...(4) Candidate RP: 192.0.2.1(loopback1), Group ACL: MC-LIST ...(5) Next Cand_RP_advertisement in 0DT00H00M07S ...(6)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | 自装置がBSRの場合に表示されます。 |
(2) | BSRのIPv4アドレスを表示します。 |
(3) | BSRの優先度、ハッシュマスク長を表示します。 |
(4) | 次のブートストラップメッセージが送信されるまでの残り時間を表示します。 |
(5) | 自装置に設定したRP候補の情報を表示します。RP候補を設定した場合に表示されます。 |
(6) | 自装置に設定したRP候補の、次のCandidate-RP-Advertisementメッセージが送信されるまでの残り時間を表示します。RP候補を設定した場合に表示されます。 |
PIMのRPマッピング情報の表示
show ip pim rp mappingコマンドでPIMのRPマッピング情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip pim rp mapping Group(s): 239.10.0.0/16 ...(1) RP: 192.0.2.1 ...(2) Info source: 192.0.2.1, via bootstrap, priority 192 ...(3) Uptime: 0DT00H10M10S, expires: 0DT00H02M18S ...(4) RP: 192.168.10.254 Info source: 192.168.10.254, via bootstrap, priority 192 Uptime: 0DT00H10M10S, expires: 0DT00H02M18S Group(s): 239.200.200.200/32 RP: 192.0.2.100 Info source: static
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | マルチキャストグループアドレスを表示します。 |
(2) | RPのIPv4アドレスを表示します。 |
(3) |
RP情報を取得した情報元、およびRP情報を表示します。 via bootstrap:ブートストラップメッセージから取得 static:RPのスタティック設定(ip pim rp-addressコマンド)から取得 ブートストラップメッセージから取得した場合は、RP優先度も表示されます。 |
(4) | RP情報を取得してからの経過時間、削除されるまでの残り時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。 |
PIMの選択されたRP情報の表示
show ip pim rp-hashコマンドで、対象のマルチキャストグループのRPとして選択されたRP情報を確認できます。
IPv4マルチキャストグループアドレス239.10.123.123を指定した場合の表示例を以下に示します。
# show ip pim rp-hash 239.10.123.123 RP: 192.168.10.254 ...(1) Info source: 192.168.10.254, via bootstrap ...(2) Uptime: 0DT00H23M52S, expires: 0DT00H01M38S ...(3)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | RPのIPv4アドレスを表示します。 |
(2) |
RP情報を取得した情報元、およびRP情報を表示します。 via bootstrap:ブートストラップメッセージから取得 static:RPのスタティック設定(ip pim rp-addressコマンド)から取得 |
(3) | RP情報を取得してからの経過時間、削除されるまでの残り時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。 |
IPv6マルチキャストの状態確認
IPv6マルチキャストの状態を表示して確認する方法を説明します。
IPv6マルチキャスト情報の表示
show ipv6 multicastコマンドでIPv6マルチキャストのグローバル設定を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 multicast IPv6 multicast-routing global state: Enabled ...(1) IPv6 multicast with HopLimit=1: Registered ...(2)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv6マルチキャストルーティングの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(2) |
Hop Limit=1のIPv6マルチキャストによるマルチキャスト転送キャッシュへの登録防止機能の有効(Not
Registered)/無効(Registered)を表示します。 NP7000の1.10.01以降、およびNP5000の1.10.01以降で表示されます。 |
show ipv6 multicast interfaceコマンドでIPv6マルチキャストのインターフェース情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 multicast interface (1) (2) Interface Owner Module ------------ --------------- vlan100 PIM-SM vlan200 PIM-SM Total Entries: 2
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv6インターフェース名を表示します。 |
(2) | IPv6 PIM-SMの有効(PIM-SM)/無効(N/A)を表示します。 |
IPv6マルチキャストルーティングテーブルの表示
show ipv6 mrouteコマンドでIPv6マルチキャストルーティングテーブルを確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 mroute IPv6 Multicast Routing Table: 2 entries Flags: S - Sparse, s - SSM Group Timers: Uptime/Expires (1) (2) (3) (2000::1010:0134, ff07::1), 0DT05H29M15S/0DT00H02M59S, Flags: S Incoming interface: vlan1 ...(4) RPF nbr: fe80::206:28ff:fed8:fe73 ...(5) Outgoing interface list: ...(6) vlan2 vlan3 (2000::2001:0101, ff06::20), 0DT05H29M15S/0DT00H02M59S Flags: S Incoming interface: vlan10 RPF nbr: fe80::206:28ff:fed8:fe73 Outgoing interface list: vlan20
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv6マルチキャストエントリーを表示します。 |
(2) | 登録されてからの経過時間/削除されるまでの残り時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。 |
(3) | 対象エントリーのフラグを表示します。 |
(4) | 対象エントリーの入力インターフェースIDを表示します。 |
(5) | 対象エントリーのRPFネイバーを表示します。 |
(6) | 対象エントリーの出力インターフェースIDのリストを表示します。 |
IPv6マルチキャスト転送キャッシュの表示
show ipv6 mroute forwarding-cacheコマンドでIPv6マルチキャスト転送キャッシュを確認できます。
NP7000、NP5000、およびNP3000では、IPv6マルチキャスト転送キャッシュは最大1,024個まで登録できます。なお、フォワーディングキャッシュのリソースはIPv4マルチキャスト転送キャッシュと共有します。
NP4000では、IPv6マルチキャスト転送キャッシュは最大128個まで登録できます。なお、フォワーディングキャッシュのリソースはIPv4マルチキャスト転送キャッシュと共有します。
NP2100、NP2000、およびNP2500では、IPv6マルチキャスト転送キャッシュは最大1,024個まで登録できます。なお、フォワーディングキャッシュのリソースはIPv4マルチキャスト転送キャッシュと共有します。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 mroute forwarding-cache (2001:db8:30::1, ff0e::db8:0:101) VLAN0010 ...(1) Outgoing interface list: 1/0/1-1/0/2 ...(2) (2001:db8:30::1, ff0e::db8:0:202) VLAN0010 Outgoing interface list: 1/0/1-1/0/2 Total Entries: 2
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv6マルチキャストエントリーを表示します。 |
(2) | 出力インターフェースID(物理ポート、ポートチャネル)のリストを表示します。 |
スタティック設定のRPF情報の表示
show ipv6 mroute staticコマンドで、スタティックに設定した、IPv6マルチキャスト送信元に対するRPF情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 mroute static Mroute : 2000::/64 ...(1) RPF nbr: 2000::1001:0101 ...(2) Mroute : 2001::/64 RPF nbr: FE80::200:FF:FE26:666C, interface: vlan 10 ...(2) Mroute : 2002::/64 Interface: null ...(2) Total Entries: 3
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | マルチキャスト送信元を表示します。 |
(2) | RPFネイバーのIPv6アドレスを表示します。IPv6リンクローカルアドレス指定時はRPFインターフェースも表示されます。null指定時はnullと表示されます。 |
指定したIPv6アドレスのRPF情報の表示
show ipv6 rpfコマンドで、指定したIPv6アドレスのRPF情報を確認できます。
IPv6アドレス2001::1:1:3を指定した場合の表示例を以下に示します。
# show ipv6 rpf 2001::1:1:3 RPF information for 2001::1:1:3 ...(1) RPF interface: vlan11 ...(2) RPF neighbor: fe80::40:1:3 ...(3) RPF route/mask: 2001::/64 ...(4) RPF type: unicast ...(5) Metric: 2 ...(6)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | RPF情報を確認するIPv6アドレスを表示します。 |
(2) | RPFインターフェースのインターフェースIDを表示します。null指定でスタティック設定を行った場合はnullと表示されます。 |
(3) | RPFネイバーのIPv6アドレスを表示します。 |
(4) | 関連するIPv6ユニキャストルートを表示します。 |
(5) |
RPF情報の種類を表示します。 unicast:ユニキャストルーティングテーブルから取得したRPF情報 static:スタティック設定(ipv6 mrouteコマンド)から取得したRPF情報 |
(6) | RPF情報を取得したユニキャストルートのメトリックを表示します。 |
MLDの状態確認
MLDの状態を表示して確認する方法を説明します。
MLD情報の表示
show ipv6 mld interfaceコマンドでMLDの設定情報を確認できます。
VLAN 10インターフェースを指定した場合の表示例を以下に示します。
# show ipv6 mld interface vlan10 VLAN 10 ...(1) Version : 2 ...(2) IPv6 Address/Netmask : fe80::240:66ff:feac:2c90/128 ...(3) MLD State : Enabled ...(4) Querier : fe80::240:66ff:feac:2c90 ...(5) Query Interval : 125 seconds ...(6) Query Maximum Response Time : 10 seconds ...(7) Robustness Variable : 2 ...(8) Last Listener Query Count : 2 ...(9) Last Listener Query Interval : 1 seconds ...(10) Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv6インターフェース名を表示します。 |
(2) | MLDのバージョンを表示します。 |
(3) | IPv6リンクローカルアドレスを表示します。 |
(4) | MLDの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(5) | 代表クエリアのIPv6リンクローカルアドレスを表示します。 |
(6) | 定期的に送信するMulticast Listener Queryの送信間隔を表示します。 |
(7) | Multicast Listener Queryで通知される最大応答時間を表示します。 |
(8) | MLDのロバストネス変数を表示します。 |
(9) | Multicast Address Specific QueryまたはMulticast Address and Source Specific Queryの送信回数を表示します。 |
(10) | Multicast Address Specific QueryまたはMulticast Address and Source Specific Queryの送信間隔を表示します。 |
MLDエントリーの表示
show ipv6 mld groupsコマンドでMLDエントリーを確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 mld groups (1) (2) (3) (4) Group Address Interface Uptime Expire ------------------------------ ------------ ------------ ------------ ff05::db8:0:1 vlan10 0DT00H00M41S 0DT00H03M38S Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv6マルチキャストグループアドレスを表示します。 |
(2) | IPv6インターフェース名を表示します。 |
(3) | 登録されてからの経過時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。 |
(4) | 削除されるまでの残り時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。送信元IPv6アドレス指定のMLDv2で登録された場合はStoppedと表示されます。この場合は、削除されるまでの残り時間は詳細情報(detailオプション指定)で確認できます。 |
show ipv6 mld groups detailコマンドで、MLDエントリーの詳細情報を確認できます。
IPv6マルチキャストグループアドレスff05::db8:0:1を指定した場合の表示例を以下に示します。
# show ipv6 mld groups ff05::db8:0:1 detail Interface : vlan10 ...(1) Group : ff05::db8:0:1 ...(2) Uptime : 0DT00H01M20S ...(3) Expires : Stopped ...(4) Group mode : Include ...(5) Last reporter : fe80::200:a3ff:fe00:1 ...(6) Group source list: ...(7) Source Address Uptime Expire ----------------------- ------------ ------------ 2001:db8:1::100 0DT00H01M20S 0DT00H03M00S Total Source Entries: 1 Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv6インターフェース名を表示します。 |
(2) | IPv6マルチキャストグループアドレスを表示します。 |
(3) | 登録されてからの経過時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。 |
(4) | 削除されるまでの残り時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。送信元IPv6アドレス指定のMLDv2で登録された場合はStoppedと表示されます。この場合は、削除されるまでの残り時間は送信元IPv6アドレスリストで確認します。 |
(5) |
フィルターモードを表示します。 Include:INCLUDEモード Exclude:EXCLUDEモード |
(6) | 直近にMulticast Listener Reportを送信したリスナーのIPv6アドレスを表示します。 |
(7) |
送信元IPv6アドレスリストを表示します。本項目は送信元IPv6アドレス指定のMLDv2で登録された場合に表示されます。 Source Address:対象マルチキャストの送信元IPv6アドレス Uptime:登録されてからの経過時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示 Expire:削除されるまでの残り時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示 |
IPv6 PIMの状態確認
IPv6 PIMの状態を表示して確認する方法を説明します。
IPv6 PIM情報の表示
show ipv6 pim sparse-modeコマンドでIPv6 PIMのグローバル情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 pim sparse-mode Register checksum wholepkt: Disabled ...(1) Register probe time : 5 seconds ...(2) Register suppression time : 60 seconds ...(3) SPT Threshold : Infinity ...(4) (S,G) keepalive time : 210 seconds ...(5) Embedded RP support : Enabled ...(6) RP Address ...(7) 2001:db8:bbbb::1, group-list:IPv6-Static-RP-MC-LIST RP Candidate ...(8) vlan10, group-list: IPv6-MC-LIST, interval: 60, priority: 192 BSR Candidate ...(9) vlan10, hash-mask-length: 126, priority: 64 SSM Group : IPv6-SSM-MC-LIST ...(10)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | PIMメッセージ全体に対するRegisterメッセージのチェックサム計算の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(2) | Register-probeの時間を表示します。 |
(3) | Register-suppressionの時間を表示します。 |
(4) |
ラストホップルーターに最初のパケットが到達した後の、送信元ツリーに切り替えるかどうかの設定を表示します。 0:送信元ツリーに切り替えるモード infinity:共有ツリーのままで送信元ツリーに切り替えないモード |
(5) | Registerメッセージ受信時のRPでの(S,G)キープアライブ時間を表示します。 |
(6) | Embedded RPサポートの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(7) | スタティックに設定したランデブーポイント(RP: Rendezvous Point)の情報を表示します。設定していない場合は表示されません。 |
(8) | 自装置に設定したRP候補の情報を表示します。設定していない場合は表示されません。 |
(9) | 自装置に設定したBSR候補の情報を表示します。設定していない場合は表示されません。 |
(10) | SSM(Source Specific Multicast)を有効にした場合に、指定した標準IPv6アクセスリストを表示します。defaultパラメーターを指定して有効にした場合は、FF3x::/32(default)と表示されます。設定していない場合は表示されません。 |
IPv6 PIMのインターフェース情報の表示
show ipv6 pim interface sparse-modeコマンドでIPv6 PIMのインターフェース情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 pim interface sparse-mode PIM6-SM Interface Table (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) Interface Mode Nbr DR Hello J/P BSR Count Priority Interval Interval Border ------------ ------ ----- ---------- -------- -------- -------- vlan2 Sparse 1 1 30 60 disabled Address : fe80::240:66ff:feaa:521b ...(8) Global Address: 2001:db8:22::2 ...(9) DR : fe80::fe6d:d1ff:fe05:e9aa ...(10) vlan10 Sparse 0 1 30 60 disabled Address : fe80::240:66ff:feaa:521b Global Address: 2001:db8:aaaa::1 DR : this system Total Entries: 2
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | IPv6インターフェース名を表示します。 |
(2) | PIMの動作モードを表示します。 |
(3) | ネイバールーターの数を表示します。 |
(4) | 自装置のDR優先度を表示します。 |
(5) | PIM Helloメッセージの送信間隔を表示します。 |
(6) | PIM Join/Pruneメッセージの送信間隔を表示します。 |
(7) | BSR境界インターフェースの有効(enabled)/無効(disabled)を表示します。 |
(8) | リンクローカルアドレスを表示します。 |
(9) | グローバルユニキャストアドレスを表示します。 |
(10) | DRのIPv6アドレスを表示します。自装置がDRの場合は this system と表示されます。 |
IPv6 PIMのネイバー情報の表示
show ipv6 pim neighbor sparse-modeコマンドでIPv6 PIMのネイバー情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 pim neighbor sparse-mode Mode: B - Bidir Capable, DR - Designated Router, N - Default DR Priority, G - Supports Generation ID (1) (2) (3) (4) (5) Neighbor-Address Interface Uptime/Expires Ver DR Pri/Mode -------------------------------------------------------------------------- fe80::fe6d:d1ff:fe05:e9aa vlan2 0DT01H18M01S/0DT00H01M44S v2 1 /DR,G fe80::240:66ff:feac:2c90 vlan4 4DT21H55M01S/0DT00H01M36S v2 1 /DR,G Total Entries: 2
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | PIMネイバーのIPv6アドレス(リンクローカルアドレス)を表示します。 |
(2) | 自装置のIPv6インターフェース名を表示します。 |
(3) | ネイバーが確立してからの経過時間、ネイバーが存在しなくなったと判断されるまでの残り時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。 |
(4) | PIMのバージョンを表示します。 |
(5) | PIMネイバーのDR優先度、動作モードを表示します。 |
IPv6 PIMのBSR情報の表示
show ipv6 pim bsrコマンドでIPv6 PIMのBSR情報を確認できます。
選出されたBSR情報を確認する場合の表示例を以下に示します。
# show ipv6 pim bsr election PIMv2 BSR Information BSR Election Information This system is the Bootstrap Router (BSR) ...(1) BSR Address: 2001:db8:bbbb::1 ...(2) Uptime: 0DT00H35M01S, BSR Priority: 64, Hash mask length: 126 ...(3) BS Timer: 0DT00H00M40S ...(4)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | 自装置がBSRの場合に表示されます。 |
(2) | BSRのIPv6アドレスを表示します。 |
(3) | BSRが選出されてからの経過時間を(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。また、BSRの優先度、ハッシュマスク長を表示します。 |
(4) | 自装置がBSRの場合は、次のブートストラップメッセージが送信されるまでの残り時間を表示します。自装置が非BSRの場合は、現在選出されているBSRが存在しなくなったと判断されるまでの残り時間を表示します。 |
自装置に設定したRP候補を確認する場合の表示例を以下に示します。
# show ipv6 pim bsr candidate-rp PIMv2 C-RP Information Candidate RP: 2001:db8:bbbb::1(vlan10) ...(1) Priority 192, Holdtime 150 ...(2) Advertisement interval 60 seconds ...(3) Next advertisement in 0DT00H00M44S ...(4)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | RP候補のIPv6アドレスとIPv6インターフェース名を表示します。 |
(2) | RP候補の優先度、保持時間を表示します。 |
(3) | Candidate-RP-Advertisementメッセージの送信間隔を表示します。 |
(4) | 次のCandidate-RP-Advertisementメッセージが送信されるまでの残り時間を表示します。 |
BSRに登録されたRP候補を確認する場合の表示例を以下に示します。
# show ipv6 pim bsr rp-cache PIMv2 BSR C-RP Cache BSR Candidate RP Cache Group(s) ff05::db8:1:0/112 ...(1) RP 2001:db8:bbbb::1 ...(2) Priority 192 ...(3) Uptime: 0DT00H21M54S, expires: 0DT00H01M46S ...(4)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | マルチキャストグループアドレスを表示します。 |
(2) | RPのIPv6アドレスを表示します。 |
(3) | RP優先度を表示します。 |
(4) | RP情報を取得してからの経過時間、削除されるまでの残り時間を、(日)DT(時)H(分)M(秒)S形式で表示します。残り時間は装置がBSRの場合にのみカウントします。 |
IPv6 PIMのRPマッピング情報の表示
show ipv6 pim group-mapコマンドでIPv6 PIMのRPマッピング情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 pim group-map ff05::db8:2:0/112 ...(1) RP: 2001:db8:bbbb::1 ...(2) Info source: static ...(3) ff05::db8:1:0/112 RP: 2001:db8:bbbb::1 Info source: 2001:db8:bbbb::1, via bootstrap
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | マルチキャストグループアドレスを表示します。 |
(2) | RPのIPv6アドレスを表示します。 |
(3) |
RP情報を取得した情報元を表示します。 via bootstrap:ブートストラップメッセージから取得 embedded:Embedded RPから取得 static:RPのスタティック設定(ipv6 pim rp-addressコマンド)から取得 |