RIP/RIPngの状態確認
RIP/RIPngの状態を表示して確認する方法を説明します。
RIPルーティングデータベースの表示
show ip rip databaseコマンドでRIPのルーティングデータベースを確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip rip database Codes: R - RIP, Rc - RIP connected, K - Kernel, C - Connected, S - Static, O - OSPF, B - BGP, A - Aggregate (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) Network Next Hop Metric From If Time R 172.16.0.0/16 192.168.10.2 2 192.168.10.2 vlan10 0DT0H0M17S R 172.16.30.0/24 192.168.20.3 2 192.168.20.3 vlan20 0DT0H0M5S Rc 192.168.10.0/24 1 vlan10 Rc 192.168.20.0/24 1 vlan20 Total Entries: 4 entries, 4 routes
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | コードを表示します。 |
(2) | 対象ルートの宛先ネットワークアドレスを表示します。 |
(3) | 対象ルートのネクストホップアドレスを表示します。 |
(4) | 対象ルートのメトリックを表示します。 |
(5) | 対象ルートの通知元IPv4アドレスを表示します。 |
(6) | 対象ルートの送信インターフェースIDを表示します。 |
(7) | 対象ルートの情報を受信してから、次に情報を受信するまでの経過時間を表示します。 |
RIPのインターフェース関連の構成情報の表示
show ip rip interfaceコマンドでRIPのインターフェース関連の構成情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ip rip interface vlan10 is up, line protocol is up: ...(1) Routing Protocol: RIP Receive RIP packets ...(2) Send RIP packets ...(3) Send v2 broadcast: Disable ...(4) Authentication Mode: none ...(5) Passive interface: Disable ...(6) IP interface address: ...(7) 192.168.10.101/24: vlan30 is up, line protocol is up: Routing Protocol: RIP Authentication Mode: text Passive interface: Enable IP interface address: 192.168.20.201/24: Total Entries: 2
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | RIPが有効で、かつアップ状態のVLANインターフェースを表示します。 |
(2) | RIPパケットの受信が可能なことを示します。パッシブインターフェース有効時は表示されません。 |
(3) | RIPパケットの送信が可能なことを示します。パッシブインターフェース有効時は表示されません。 |
(4) | IPブロードキャストアドレス宛てRIPv2パケット送信の有効(Enable)/無効(Disable)を表示します。パッシブインターフェース有効時は表示されません。 |
(5) |
RIPv2で使用する認証の方式を表示します。 none:認証なし text:平文認証 |
(6) | パッシブインターフェースの有効(Enable)/無効(Disable)を表示します。 |
(7) | IPv4アドレスを表示します。 |
RIPngルーティングデータベースの表示
show ipv6 rip databaseコマンドでRIPngのルーティングデータベースを確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 rip database (1) (2) (3) fd00:192:168:30::/64 , Metric: 2, installed (4) (5) vlan30/fe80::240:66ff:feac:2c90 , expires in 160 secs 2001:db8:aaaa::/64 , Metric: 16 vlan30/fe80::240:66ff:feac:2c90 , expired,[advertise 79] 2001:db8:bbbb::/64 , Metric: 2, installed vlan30/fe80::240:66ff:feac:2c90 , expires in 160 secs Total Entries: 3
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | 対象ルートの宛先ネットワークアドレスを表示します。 |
(2) | 対象ルートのメトリックを表示します。 |
(3) | 対象ルートがルーティングテーブルに取り込まれているかどうかを示します。 |
(4) | 対象ルートの送信インターフェースIDとネクストホップアドレスを表示します。 |
(5) | 対象ルートのタイムアウトタイマーが満了するまでの時間を表示します。 |
RIPngの構成情報の表示
show ipv6 ripコマンドでRIPngの構成情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ipv6 rip (1) (2) IPv6 RIP process, port 521, multicast-group FF02::9 Administrative distance is 120 ...(3) Maximum paths is 16 Updates every 30 seconds, expire after 180 seconds ...(4) Garbage collect after 120 seconds ...(5) Split horizon is on; poison reverse is off ...(6) Periodic updates 241, trigger updates 0 ...(7) Interfaces: ...(8) vlan30 Redistribution: ...(9) Redistributing connected Redistributing static
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | RIPngで使用するUDPポート番号を表示します。 |
(2) | RIPngで使用するIPv6マルチキャストアドレスを表示します。 |
(3) | RIPngのAD値を表示します。 |
(4) | アップデート時間とタイムアウトタイマーを表示します。 |
(5) | ガベージコレクションタイマーを表示します。 |
(6) | スプリットホライズンとポイズンリバースの有効(on)/無効(off)を表示します。 |
(7) | 定期的なアップデート数、およびトリガードアップデート数を表示します。 |
(8) | RIPngを有効にしたVLANインターフェースを表示します。 |
(9) | 再配布(Redistribute)の設定を表示します。 |