コマンドモードの主な種類
コマンドラインインターフェース(以後、CLI)のプロンプトは、ユーザーが接続しているコマンドモードを表しています。主なコマンドモードは以下のとおりです。
プロンプト | コマンドモード |
---|---|
> | ユーザー実行モード |
# | 特権実行モード |
(config)# | グローバル設定モード |
(config-if-port)#
(config-if-vlan)# (config-if-port-channel)# |
サブ設定モード (左記の例は、インターフェース設定モード) |
ユーザーアカウントには、特権レベルを割り当てることができます。各コマンドには使用できる特権レベルが設定されているため、ユーザーアカウントごとにアクセス可能なコマンドをある程度制御できます。特権レベルの概要は以下のとおりです。
特権レベル | アクセス可能なコマンドモード | 使用できるコマンドの概要 |
---|---|---|
レベル1 |
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レベル12 |
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レベル15 |
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*1:構成情報の表示コマンド(show running-config、show startup-config)や、技術サポート情報の表示コマンド(show tech-support)などは、特権レベル15でのみ使用できます。
*2:構成情報の保存コマンド(write)や、装置の再起動コマンド(reboot)、その他の多くの操作コマンドは、特権レベル15でのみ使用できます。
ユーザーアカウントを作成していない場合に、特権レベルにアクセスするためのパスワードを設定するには、enable passwordコマンドを使用します。
パスワードとして「ap_recovery」は使用できません。
enable passwordコマンドを設定していない場合は、コンソールポート接続で装置にログインしているときにのみ、パスワードなしで特権レベル15に遷移できます。
コマンドごとの特権レベルについては、『コマンドリファレンス』を参照してください。
コマンドモードを切り替えるには、下図のような適切なコマンドを使用する必要があります。たとえば、ユーザー実行モードから特権実行モードに遷移するにはenableコマンドを使用します。逆に、特権実行モードからユーザー実行モードに遷移するにはdisableコマンドを使用します。
コマンドモードの遷移

装置に複数セッションでログインしている状態で、複数セッションから同時に設定を変更しないでください。複数セッションでログインしている状態では、グローバル設定モードに遷移するのは1つのセッションだけにしてください。