メモリーエラー自動復旧機能の機能説明
装置では、スイッチの大規模集積(LSI)メモリー(以後、SW-LSIメモリー)を監視できます。メモリーエラーが検出されると、自動的に復旧アクションが動作します。
エラーが検出されたメモリーにおいて、過去に同一箇所で規定回数のメモリーエラーが検出されていた場合、そのメモリーを監視対象外とし、SW-LSIメモリーの状態を「異常」とします。監視対象外になったメモリーでは、復旧アクションが動作しません。
メモリーエラー自動復旧機能の無効化
メモリーエラー自動復旧機能を無効にできます。無効にすると、SW-LSIメモリーの状態、すべてのカウンター、メモリー領域の監視はリセットされます。メモリーエラー自動復旧機能を無効にするには、memory-error auto-recovery mode disableコマンドを使用します。
メモリーエラー自動復旧機能の通知の無効化
SW-LSIメモリーにメモリーエラーが検出され、自動的に復旧した場合は、システムログエントリーが出力されます。システムログエントリーの出力を止めるには、memory-error auto-recovery notify disableコマンドを使用します。
メモリー状態が「異常」と検知された際のアクション設定
SW-LSIメモリーの状態が「異常」になったときに、すべてのポートを自動的にシャットダウンできます。メモリー状態が「異常」になった場合に、すべてのポートを自動的にシャットダウンするには、memory-error fault-action shutdown-allコマンドを使用します。
SW-LSIメモリーの状態が「異常」になりシャットダウンされたポートを復旧するには、clear memory-errorコマンドまたはno memory-error fault-action shutdown-allコマンドを使用します。
本機能でシャットダウンされたポートのリンク状態は、show interfacesコマンドでは"link status is down (cause: Memory Error)"と表示されます。また、show interfaces statusコマンドのStatus項目では"memory-error"と表示されます。
メモリーエラー自動復旧機能のリストア
メモリーエラー自動復旧機能の状態をリストアできます。メモリーエラー自動復旧機能の状態をリストアするには、clear memory-errorコマンドを使用します。