時刻同期(NTP/SNTP)の状態確認
NTPおよびSNTPの状態を表示して確認する方法を説明します。
NTPの状態の表示
show ntp statusコマンドで、NTPの状態を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ntp status Leap Indicator: Synchronized...(1) Stratum: 6...(2) Precision: -11...(3) Root Distance: 0.02306 s...(4) Root Dispersion: 0.10722 s...(5) Reference ID: [172.31.2.41]...(6) Reference Time: d9bf3265.9889d2dc Wed, Oct 7 2015 14:55:49.00595...(7) System Flags: Auth Monitor NTP Kernel Stats...(8) Jitter: 0.000488 s...(9) Stability: 0.000 ppm...(10) Auth Delay: 0.000000 s...(11)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) |
Leap Indicatorフィールドの情報を表示します。 Synchronized:信頼できる情報源と時刻を同期している状態 Unsynchronized:信頼できる情報源と時刻を同期できていない状態 |
(2) | 自装置のStratumを表示します。 |
(3) | 精度値を表示します。 |
(4) | 最上位のNTPサーバーへの往復遅延時間(秒)を表示します。 |
(5) | 最上位のNTPサーバーとの通信における揺らぎ(秒)を表示します。 |
(6) | 自装置が同期しているNTPサーバーのIPアドレスを表示します。 |
(7) | 自装置が最後に時刻同期を実施した時刻を表示します。 |
(8) | システムフラグを表示します。 |
(9) | システムジッター(秒)を表示します。 |
(10) | 周波数の安定性を表示します。 |
(11) | 認証遅延(秒)を表示します。 |
NTPアソシエーションの状態の表示
NTPアソシエーションの状態を確認できます。
NTPアソシエーションの簡易表示
show ntp associationsコマンドで、NTPアソシエーションの簡易情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ntp associations (1)(2) (3) (4)(5) (6) (7) (8) (9) Remote Local St Poll Reach Delay Offset Disp =============== =============== == ===== ===== ======= ========= ======= *192.168.10.254 192.168.10.101 2 16 377 0.00003 0.002101 0.06461 +192.168.30.102 192.168.30.101 4 16 377 0.00027 -0.003163 0.11024 + Symmetric active, - Symmetric passive, = Client, * System Peer
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) |
NTPアソシエーションのモードを表示します。 +:Symmetric activeモード -:Symmetric passiveモード =:クライアントモード *:同期対象 |
(2) | 対象のIPアドレスを表示します。対象がIPv6アドレスで、アドレス文字数が16文字以上の場合は、15文字目以降が省略表記になります。 |
(3) | 自装置のIPアドレスを表示します。対象がIPv6アドレスで、アドレス文字数が16文字以上の場合は、15文字目以降が省略表記になります。 |
(4) | 対象のStratumを表示します。 |
(5) | NTPパケットのポーリング間隔(秒)を表示します。 |
(6) | 対象の到達可能性(8回のポーリング結果)を8進数で表示します。 |
(7) | 対象への往復遅延時間(秒)を表示します。 |
(8) | 対象との時刻オフセット(秒)を表示します。 |
(9) | 対象との通信における揺らぎ(秒)を表示します。 |
NTPアソシエーションの詳細表示
show ntp associations detailコマンドで、NTPアソシエーションの詳細情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show ntp associations detail (1) (2) Remote 10.249.23.215, Local 10.249.24.175 (3) (4) (5) (6) Our mode client, Peer mode server, Stratum 3, Precision -18 (7) (8) (9) (10) Leap 00, RefID [10.249.45.11], RootDistance 0.03513, RootDispersion 0.09491 (11) (12) (13) (14) (15) PPoll 6, HPoll 6, KeyID 0, Version 4, Association 8355 (16) (17) (18) (19) (20) Reach 377, Unreach 0, Flash 0x0000, Timer 51s, flags System_Peer, Config Reference Timestamp : e34f45f6.9a3b3072 Fri, Nov 6 2020 12:48:06.60247 ...(21) Originate Timestamp : e34f4ac8.cf9728ee Fri, Nov 6 2020 13:08:40.81090 ...(22) Receive Timestamp : e34f4ac8.d97adc9e Fri, Nov 6 2020 13:08:40.84953 ...(23) Transmit Timestamp : e34f4ac8.d97ada2b Fri, Nov 6 2020 13:08:40.84953 ...(24) Filter Delay: 0.00000 0.00032 0.00113 0.00122 ...(25) 0.00124 0.00127 0.00127 0.00111 Filter Offset: 0.038631 0.040588 0.043037 0.045680 ...(26) 0.049074 0.049002 0.049015 0.049231 Filter Order: 0 1 7 2 ...(27) 3 4 5 6 (28) (29) (30) (31) Offset 0.038631, Delay 0.00000, Error Bound 0.04013, Filter Error 0.09238
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) | 対象のIPアドレスを表示します。 |
(2) | 自装置のIPアドレスを表示します。 |
(3) |
自装置のNTPアソシエーションのモードを表示します。 server:サーバーモード client:クライアントモード active:Symmetric activeモード passive:Symmetric passiveモード |
(4) |
対象のNTPアソシエーションのモードを表示します。 server:サーバーモード client:クライアントモード active:Symmetric activeモード passive:Symmetric passiveモード |
(5) | 対象のStratumを表示します。 |
(6) | 精度値を表示します。 |
(7) | 対象から受信したNTPパケットのLeap Indicatorフィールドの情報を表示します。 |
(8) | 対象から受信したNTPパケットのReference IDフィールドの情報を表示します。 |
(9) | 対象から受信したNTPパケットのRoot Delayフィールドの情報を表示します。 |
(10) | 対象から受信したNTPパケットのRoot Dispersionフィールドの情報を表示します。 |
(11) | 対象のポーリング間隔の値を表示します。 |
(12) | 自装置のポーリング間隔の値を表示します。 |
(13) | 認証キーIDを表示します。 |
(14) | NTPバージョンを表示します。 |
(15) | アソシエーションIDを表示します。 |
(16) | 対象の到達可能性 (過去8回のポーリング結果) を8進数で表示します。 |
(17) | 未到達カウンターを表示します。 |
(18) | 問題点を診断するためのフラッシュステータスワードを表示します。 |
(19) | ピアタイマー (秒単位) を表示します。 |
(20) | ピアのフラグを表示します。 |
(21) | 対象から受信したNTPパケットのReference Timestampフィールドの情報を表示します。 |
(22) | 対象から受信したNTPパケットのOrigin Timestampフィールドの情報を表示します。 |
(23) | 対象から受信したNTPパケットのReceive Timestampフィールドの情報を表示します。 |
(24) | 対象から受信したNTPパケットのTransmit Timestampフィールドの情報を表示します。 |
(25) | 各サンプルの往復遅延時間(秒)を表示します。 |
(26) | 各サンプルの時刻オフセット(秒)を表示します。 |
(27) | 各サンプルのフィルタリング順序を表示します。 |
(28) | 対象との時刻オフセット(秒)を表示します。 |
(29) | 対象への往復遅延時間(秒)を表示します。 |
(30) | 対象との通信における揺らぎ(秒)を表示します。 |
(31) | 各サンプルの近似誤差(秒)を表示します。 |
SNTPの状態の表示
show sntpコマンドで、SNTPの情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show sntp SNTP Status : Enabled ...(1) SNTP Poll Interval : 720 seconds ...(2) SNTP Server Status: (3) (4) (5) (6) SNTP Server Stratum Version Last Receive ---------------------------------------------- ------- ------- --------------- 192.0.2.100 ------- ------- --------------- 172.16.10.200 5 3 00:10:28 Synced 2001:db8:10::100 ------- ------- --------------- fe80::240:66ff:aaaa:bbbb%vlan10 ------- ------- --------------- ---------------------------------------------- ------- ------- --------------- Total Entries: 4
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) | SNTPクライアント機能の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(2) | SNTPでの時刻の問い合わせ間隔を表示します。 |
(3) | 設定したNTP/SNTPサーバーのIPアドレスを表示します。リストの先頭に登録されたNTP/SNTPサーバーから問い合わせが行われます。 |
(4) | NTP/SNTPサーバーのStratumを表示します。 |
(5) | NTP/SNTPのバージョンを表示します。 |
(6) | 最後に時刻を同期してから経過した時間を表示します。現在の同期対象のNTP/SNTPサーバーには Synced が表示されます。 |
日時情報の表示
show clockコマンドで、装置の日時情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show clock Current Time Source : System Clock...(1) Current Time : 12:27:51, 2015-03-10...(2) Time Zone : UTC +09:00...(3) Daylight Saving Time : Disabled...(4)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) |
時刻情報の情報源を表示します。 System Clock:システムクロック SNTP:SNTPを有効にして、時刻が同期されている場合 NTP(Synchronized):NTPサービスを有効にして時刻が同期されている場合 NTP(Unsynchronized):NTPサービスを有効にしているが、時刻が同期されていない場合 |
(2) | 現在の時刻および年月日を表示します。 |
(3) | タイムゾーンを表示します。 |
(4) |
サマータイムの有効/無効を表示します。有効な場合は、サマータイムの「オフセット」「開始日」「終了日」も表示されます。 Disabled:無効 Recurring:サマータイムをrecurringパラメーターを指定して有効にした場合 Date:サマータイムをdateパラメーターを指定して有効にした場合 |