第2編
管理運用

RADIUS/TACACS+の状態確認

RADIUS/TACACS+の状態を表示して確認する方法を説明します。

AAA機能の設定の表示

show aaaコマンドでAAA機能の設定を確認できます。

表示例を以下に示します。

# show aaa

AAA is enabled....(1)

各項目の説明は、以下のとおりです。

show aaaコマンドの表示項目
項番説明
(1) AAA機能の有効(enabled)/無効(disabled)を表示します。

RADIUSサーバーの統計情報の表示

show radius statisticsコマンドでRADIUSサーバーの状態を確認できます。

表示例を以下に示します。

# show radius statistics
                (1)            (2)             (3)
 RADIUS Server: 10.249.23.119: Auth-Port 1812, Acct-Port 1813
 State is Up...(4)       (5)        (6)
                         Auth.      Acct
 Round Trip Time:        10         0...(7)
 Access Requests:        1          NA...(8)
 Access Accepts:         1          NA...(9)
 Access Rejects:         0          NA...(10)
 Access Challenges:      0          NA...(11)
 Acct Request:           NA         0...(12)
 Acct Response:          NA         0...(13)
 Retransmissions:        0          0...(14)
 Malformed Responses:    0          0...(15)
 Bad Authenticators:     0          0...(16)
 Pending Requests:       0          0...(17)
 Timeouts:               0          0...(18)
 Unknown Types:          0          0...(19)
 Packets Dropped:        0          0...(20)

各項目の説明は、以下のとおりです。

show radius statisticsコマンドの表示項目
項番説明
(1) RADIUSサーバーのIPアドレスを表示します。
(2) RADIUSサーバーの認証用のUDPポート番号を表示します。
(3) RADIUSサーバーのアカウンティング用のUDPポート番号を表示します。
(4) RADIUSサーバーの状態を表示します。
Up:問い合わせ対象として使用可能な状態
Down:オフラインとみなして、問い合わせ対象から除外している状態
(5) 認証パケットの統計情報を表示します。
(6) アカウンティングパケットの統計情報を表示します。
(7) RADIUSサーバーからの直近の応答と、応答と一致した要求との間の時間間隔(100分の1秒単位)を表示します。
(8) サーバーに送信されたRADIUSアクセス要求パケットの数を表示します。再送されたパケットは含まれません。
(9) サーバーから受信したRADIUS Access-Acceptパケットの数を表示します。
(10) サーバーから受信したRADIUS Access-Rejectパケットの数を表示します。
(11) サーバーから受信したRADIUS Access-Challengeパケットの数を表示します。
(12) 送信されたRADIUS Accounting-Requestパケットの数を表示します。再送されたパケットは含まれません。
(13) アカウンティングポートで受信したサーバーからのRADIUSパケットの数を表示します。
(14) RADIUSサーバーに再送されたRADIUS要求パケットの数を表示します。再送には、識別子とAcct-Delayが更新されたリトライ状態が同じままのリトライが含まれます。
(15) サーバーから受信した誤った形式のRADIUS応答パケットの数を表示します。長さが無効なパケットも数に含まれます。なお、誤ったAuthenticator、署名属性、または不明なタイプは、誤った形式の応答の数には含まれません。
(16) サーバーから受信した無効なAuthenticatorまたは署名属性を含んだRADIUS応答パケットの数を表示します。
(17) サーバー宛てでタイムアウト前または応答未受信のRADIUS要求パケットの数を表示します。要求の送信によって増えます。また、要求の受信、タイムアウト、または再送によって減少します。
(18) サーバーのタイムアウト回数を表示します。タイムアウト後のクライアントに想定される動作は、同じサーバーへのリトライ、別のサーバーへの送信、または断念のいずれかです。同じサーバーへのリトライは、再送とタイムアウトとしてカウントします。別のサーバーへの送信は、要求とタイムアウトとしてカウントします。
(19) サーバーから受信したタイプ不明のRADIUSパケットの数を表示します。
(20) サーバーから受信し、何らかの理由で廃棄されたRADIUSパケットの数を表示します。

TACACS+サーバーの統計情報の表示

show tacacs statisticsコマンドでTACACS+サーバーの状態を確認できます。

注 意

TACACS+サーバーによる認証時のみ、カウントされます。

表示例を以下に示します。

# show tacacs statistics
                (1)               (2)
TACACS+ Server: 10.249.22.182/49, State is Up
Socket Opens: 0...(3)
Socket Closes: 0...(4)
Total Packets Sent: 0...(5)
Total Packets Recv: 0...(6)
Reference Count: 0...(7)

各項目の説明は、以下のとおりです。

show tacacs statisticsコマンドの表示項目
項番説明
(1) TACACS+サーバーのIPアドレスを表示します。
(2) TACACS+サーバーの状態を表示します。
(3) TACACS+サーバーへのTCPソケット接続に成功した回数を表示します。
(4) TCPソケットを閉じようとして成功した回数を表示します。
(5) TACACS+サーバーに送信されたパケットの数を表示します。
(6) TACACS+サーバーから受信したパケットの数を表示します。
(7) TACACS+サーバーからの認証要求の数を表示します。

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