第2編
管理運用

RMONの構成例と設定例

RMONを利用する場合の構成例と設定例を示します。

RMON統計情報/RMON履歴を有効にする場合

RMON統計情報/RMON履歴を有効にする場合の構成例と設定例を示します。

RMON統計情報/RMON履歴を有効にする場合の構成例

  • VLAN 1000を作成します。
    sw1# configure terminal
    sw1(config)# vlan 1000
    sw1(config-vlan)# exit
    sw1(config)#
  • ポート1/0/1をアクセスポートとして設定し、アクセスポートに[VLAN 1000]を割り当てます。
    sw1(config)# interface port 1/0/1
    sw1(config-if-port)# switchport access vlan 1000
    sw1(config-if-port)# exit
    sw1(config)#
  • VLAN 1000におけるIPアドレスを[10.9.18.1/24]に設定します。
    sw1(config)# interface vlan 1000
    sw1(config-if-vlan)# ip address 10.9.18.1/24
    sw1(config-if-vlan)# exit
    sw1(config)#
  • SNMPエージェントを有効化します。
    sw1(config)# snmp-server
    sw1(config)#
  • ポート1/0/2のRMON統計情報を以下のように設定して有効化します。

    RMON統計情報ID[65]、所有者名[guest]

    sw1(config)# interface port 1/0/2
    sw1(config-if-port)# rmon collection stats 65 owner guest
    sw1(config-if-port)#
  • 同様にRMON履歴を以下のように設定して有効化します。

    RMON履歴ID[101]、所有者名[guest]、サンプリング間隔[2,000秒]

    sw1(config-if-port)# rmon collection history 101 owner guest interval 2000
    sw1(config-if-port)# end
    sw1#

アラームエントリー/イベントエントリーを利用する場合

アラームエントリー/イベントエントリーを利用して、上昇しきい値イベントまたは下降しきい値イベント発生時に、ログ記録(RMON MIBのlogTable)およびSNMPトラップ送信を有効にする場合の構成例と設定例を示します。

アラームエントリー/イベントエントリーを利用する場合の構成例

  • VLAN 1000を作成します。
    sw1# configure terminal
    sw1(config)# vlan 1000
    sw1(config-vlan)# exit
    sw1(config)#
  • ポート1/0/1をアクセスポートとして設定し、アクセスポートに[VLAN 1000]を割り当てます。
    sw1(config)# interface port 1/0/1
    sw1(config-if-port)# switchport access vlan 1000
    sw1(config-if-port)# exit
    sw1(config)#
  • VLAN 1000におけるIPアドレスを[10.9.18.1/24]に設定します。
    sw1(config)# interface vlan 1000
    sw1(config-if-vlan)# ip address 10.9.18.1/24
    sw1(config-if-vlan)# exit
    sw1(config)#
  • SNMPトラップの送信を有効化します。
    sw1(config)# snmp-server enable traps
    sw1(config)#
  • SNMPエージェントを有効化します。
    sw1(config)# snmp-server
    sw1(config)#
  • RMON機能のSNMPトラップを有効化します。
    sw1(config)# snmp-server enable traps rmon
    sw1(config)#
  • SNMPトラップの宛先を[10.9.18.100]に、SNMPのバージョンを[SNMPv2c]に、SNMPコミュニティーを[public]に設定します。
    sw1(config)# snmp-server host 10.9.18.100 version 2c public
    sw1(config)#
  • アラームエントリーを以下のように設定します。

    アラームエントリーID[783]、サンプリングOID[1.3.6.1.2.1.2.2.1.14.2](ポート1/0/2で受信したエラーパケットの総数)、サンプリング間隔[30秒]、比較方式[delta方式]、上限値[20]、上昇しきい値イベントのID[1]、下限値[10]、下降しきい値イベントのID[2]、所有者名[Name]

    sw1(config)# rmon alarm 783 1.3.6.1.2.1.2.2.1.14.2 30 delta rising-threshold 20 1 falling-threshold 10 2 owner Name
    sw1(config)#
  • イベントエントリーを以下のように設定します。

    イベントエントリーID[1]、ログ記録[オン]、SNMPトラップ送信[オン]、SNMPコミュニティー[public]、所有者名[Name]、イベントエントリーの説明[ifInErrors is too much]

    イベントエントリーID[2]、ログ記録[オン]、SNMPトラップ送信[オン]、SNMPコミュニティー[public]、所有者名[Name]、イベントエントリーの説明[ifInErrors back to normal]

    sw1(config)# rmon event 1 log trap public owner Name description ifInErrors is too much
    sw1(config)# rmon event 2 log trap public owner Name description ifInErrors back to normal
    sw1(config)# end
    sw1#

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