PONはPassive Optical Network(受動光ネットワーク)の略で、通信事業者の中継局から加入者側に光ファイバ回線を直接引き込むFTTX(Fiber To The X)サービスで広く用いられている技術です。
私たちの身近なところでも、フレッツ光、au光、ドコモ光、ソフトバンク光などでFTTHサービスが利用されておりますが、昨今では一般家庭向けにも10Gbpsのサービスも開始しており、光回線サービスの高速化は進んでおります。
ITU-T(XGS-PON) とIEEE(10GE-PON)で規格化されており、主に以下の3点から構成されます。
①OLT:通信局舎側に置く、光回線終端装置。
②光スプリッタ:一心の光ファイバーを一般家庭向けに多数分岐。受動素子なので、小型で電源不要。
③ONU:一般家庭内に置く光回線終端装置。
一心の光ファイバーを複数の加入者で共用するため、回線の使用効率の向上と、物理コストの低減が可能になります。