ループ検知の状態確認
ループ検知の状態を表示して確認する方法を説明します。
ループ検知の設定と状態の表示
show loop-detectionコマンドでループ検知の設定と状態を確認できます。
補 足
Frame Type項目は、loop-detection frame-type untaggedコマンドをサポートしている機種でのみ表示されます。
表示例を以下に示します。
# show loop-detection Loop Detection : Enabled ...(1) Detection Mode : port-based ...(2) Enabled VLAN : all VLANs ...(3) Interval : 10 seconds ...(4) Frame Type : Priority Tag ...(5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) Interface noChkSrc Action State Result Time Left --------------- -------- ----------- -------- ----------------- ---------- Port1/0/1 Disabled shutdown Enabled Normal - Port1/0/2 Disabled notify-only Enabled Normal - Port1/0/3 Enabled shutdown Enabled Normal - Port1/0/4 Disabled shutdown Disabled Normal - Port1/0/5 Disabled shutdown Disabled Normal - Port1/0/6 Disabled shutdown Disabled Normal - ~~省略~~
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | ループ検知機能のグローバル設定の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(2) |
ループ検知の動作モードを表示します。 port-based:ポートベースモード vlan-based:VLANベースモード |
(3) | VLANベースモードでループ検知が有効なVLANを表示します。loop-detection vlanコマンドがデフォルト設定で、すべてのVLANでループ検知が有効な場合はall VLANsと表示されます。 |
(4) | ループ検知フレームの送信間隔を表示します。 |
(5) |
ループ検知フレームの形式を表示します。 Priority Tag:デフォルト設定時 Untagged:loop-detection frame-type untaggedコマンド設定時 |
(6) | ポート番号またはポートチャネル番号を表示します。 |
(7) | no-check-srcオプションの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(8) |
ループを検知した場合の動作を表示します。 shutdown:ループを検知したインターフェース、またはVLANを閉塞する notify-only:ループを検知しても閉塞は行わず、ログ/トラップの通知のみ行う |
(9) | インターフェースごとのループ検知機能の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(10) |
ループ検知状態を表示します。 Normal:ループを検知していない状態 Loop:ループを検知した状態(ポートベースモード) Loop on VLAN XX:VLAN XXでループを検知した状態(VLANベースモード) |
(11) |
ループを検知した場合の動作がshutdown(デフォルト設定)の場合は、err-disabled状態になったインターフェースが自動復旧されるまでの残り時間(秒)を表示します。 ループを検知した場合の動作がnotify-onlyの場合は、ループ検知表示が自動復旧されるまでの残り時間(秒)を表示します。 XX:自動復旧されるまでの残り時間(秒) infinite:自動復旧設定が無効で、ループを検知した状態 -:ループを検知していない状態 |
ループ検知の状態の表示
show loop-detection statusコマンドでループ検知の状態を確認できます。
補 足
本コマンドは、NP7000の1.10.01以降、NP5000の1.09.01以降、NP2500の1.12.01以降でサポートしています。
表示例を以下に示します。
# show loop-detection status (1) (2) (3) (4) (5) (6) Interface VLAN Result Time Left Receive Last Detection Time --------------- ---- ------- ---------- ---------- ------------------- Port1/0/1 10 Loop infinite - 2022-09-02 09:47:12 Port1/0/2 20 Loop infinite 232 2022-09-02 09:52:24 30 Loop infinite 242 2022-09-02 09:53:24 Port-channel1 All Normal - 0 -
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) | ループ検知機能が有効なポート番号またはポートチャネル番号を表示します。 |
(2) |
VLANベースモードで、ループを検知したVLANを表示します。 XX:ループを検知したVLAN ID All:ループを検知したVLANが存在しない状態 |
(3) |
ループ検知状態を表示します。 Normal:ループを検知していない状態 Loop:ループを検知した状態 |
(4) |
ループを検知した場合の動作がshutdown(デフォルト設定)の場合は、err-disabled状態になったインターフェースが自動復旧されるまでの残り時間(秒)を表示します。 ループを検知した場合の動作がnotify-onlyの場合は、ループ検知表示が自動復旧されるまでの残り時間(秒)を表示します。 XX:自動復旧するまでの残り時間(秒) infinite:自動復旧設定が無効で、ループを検知した状態 -:ループを検知していない状態 |
(5) | ログ/トラップの通知のみを行う設定(loop-detection action notify-only)の場合に、CPUで受信したループ検知フレームの累積受信数を表示します。「ループを検知した日時」が更新された場合、累積受信数のカウントも一度クリアされます。 |
(6) | 最も直近にループを検知した日時を表示します。ログ/トラップの通知のみを行う設定(loop-detection action notify-only)では、定期的(loop-detection interval)にループ検知状態が継続しているかが確認されます。継続している場合は、「ループを検知した日時」が更新されます。 |
自動復旧設定の表示
show errdisable recoveryコマンドで、自動復旧設定を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show errdisable recovery (1) (2) (3) ErrDisable Cause State Interval ------------------------------------- ----------- ------------- Storm Control enabled 300 seconds Loop Detection enabled 300 seconds ULD disabled 300 seconds Interfaces that will be recovered at the next timeout: (4) (1) (5) Interface Errdisable Cause Time left(sec) --------- ------------------------------------- -------------- Port1/0/1 Loop Detection 229
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
---|---|
(1) |
検知の要因となった機能を表示します。 Loop Detection:ループ検知機能 Storm Control:ストームコントロール機能 ULD:単方向リンク検出機能 |
(2) | 自動復旧設定の有効(enabled)/無効(disabled)を表示します。 |
(3) | ポートが自動的に復旧されるまでの時間設定を表示します。 |
(4) |
err-disabled状態に変更されたポートを表示します。 対象がループ検知機能でVLANベースモードの場合は、ポートおよびフレームの送受信が停止されたVLANを表示します。 対象がループ検知機能でループを検知した場合の動作がnotify-onlyの場合は、ループ検知状態のポートを表示します。 |
(5) |
err-disabled状態に変更されたポートが自動復旧されるまでの残り時間を表示します。 対象がループ検知機能でループを検知した場合の動作がnotify-onlyの場合は、ループ検知状態のポートが自動復旧されるまでの残り時間を表示します。 |
ブザーの状態の表示
show alarm buzzerコマンドで、ブザーの設定と状態を確認できます。
注 意
NP7000、NP5000、およびNP4000では、ブザーを使用できません。
表示例を以下に示します。
# show alarm buzzer Alarm Buzzer: ----------------------------------------------------------------- Global State : Enabled ...(1) Duration : 60 second(s) ...(2) Warning Time Left: 35 second(s) ...(3) Current Status : Warning ...(4) (5) (6) (7) Interface State Cause Enabled --------------- -------- -------------- Port1/0/1 Enabled Loop Detection Port1/0/2 Enabled Loop Detection Port1/0/3 Enabled Storm Control Port1/0/4 Disabled - ~~省略~~ Port1/0/26 Disabled - Port1/0/27 Disabled - Port1/0/28 Disabled - Alarm Events: (8) (9) Interface Reason ----------------------------------------------------------------- Port 1/0/1 Loop
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) | グローバル設定モードのブザーの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(2) | ブザーの鳴動時間を表示します。infinite設定の場合はinfiniteと表示されます。 |
(3) | ブザーが停止するまでの残り時間を表示します。infinite設定の場合はinfiniteと表示されます。 |
(4) |
ブザーの状態を表示します。 Inactive:ブザーが無効 Ready:ブザーが有効で、鳴動していない状態 Warning:ブザーが有効で、鳴動している状態 |
(5) | ポート番号またはポートチャネル番号を表示します。 |
(6) | ブザーの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(7) |
ブザーで通知する対象の機能を表示します。 All:ループ検知機能、ストームコントロール機能 Loop Detection:ループ検知機能 Storm Control:ストームコントロール機能 |
(8) | ブザーおよびアラームLEDが動作する原因を検知した、ポート番号またはポートチャネル番号を表示します。 |
(9) |
ブザーおよびアラームLEDが動作している原因を表示します。
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