第2編
管理運用

管理運用機能の機能説明

使用できるコマンドをユーザーごとに制限できます。

マネージメントポートへのIPアドレス設定とデフォルトルート設定

マネージメントポートのポート設定モードに遷移するには、interface mgmtコマンドを使用します。

補 足

マネージメントポートのポート設定モードに遷移するには、interface mgmtコマンドで0を指定する必要があります。

装置のマネージメントポートに管理用のIPアドレスを設定するには、ip addressコマンドを使用します。マネージメントポートにデフォルトルートを設定する場合には、ip default-gatewayコマンドを使用します。

補 足

マネージメントポートに設定したデフォルトルートは、装置のルーティングテーブルには登録されません。

補 足

マネージメントポートにIPv6アドレスを設定することはできません。

ユーザーアカウントの作成

ユーザー名、特権レベル、およびパスワードを設定してユーザーアカウントを作成できます。ユーザーアカウントを作成するには、usernameコマンドを使用します。パスワードを設定するには、passwordパラメーターで指定します。

注 意

ユーザー名として「ap_recovery」は使用できません。

コンフィグ上で表示されるパスワードの暗号化

show running-configコマンドなどのコンフィグ情報に表示されるパスワードを暗号化して表示するには、service user-account encryptionコマンドを使用します。このコマンドで暗号化される情報は、以下のコマンドで設定したパスワード、SNMPコミュニティー名、SNMPグループ名、および共有鍵(Shared Secret)です。

  • usernameコマンドのパスワード
  • enable passwordコマンドのパスワード
  • passwordコマンドのパスワード
  • aaa-local-db userコマンドのパスワード
  • mac-authentication passwordコマンドのパスワード
  • snmp-server communityコマンド、snmp-server hostコマンドのSNMPコミュニティー名
  • snmp-server userコマンド、snmp-server groupコマンドのSNMPグループ名
  • radius-server hostコマンド、tacacs-server hostコマンドの共有鍵(Shared Secret)

システムログ

システムメッセージをローカルメッセージバッファーにロギングできます。ローカルメッセージバッファーへのロギングを有効にするには、logging onコマンドとlogging bufferedコマンドを使用します。

ローカルメッセージバッファーの内容は、logging bufferedコマンドで指定する周期的書き込み間隔でSRAMに保存されます。なお、NP7000およびNP5000の1.04.01以前、NP4000の1.01.02以前、NP2000の1.05.01以前のバージョンでは、フラッシュメモリーに保存されます。

ローカルメッセージバッファーとSRAMのシステムメッセージを削除するには、clear loggingコマンドを使用します。

補 足

ローカルメッセージバッファーでのログの最大保存数は約10,000件です。また、SRAMでのログの最大保存数は約3,000件です。

SYSLOGサーバー

ローカルメッセージバッファーにロギングされたシステムメッセージを、SYSLOGサーバーに送信できます。SYSLOGサーバーを設定するには、logging serverコマンドを使用します。

補 足

SYSLOGサーバーを使用する場合は、ローカルメッセージバッファーへのロギングを有効にする必要があります。

補 足

SYSLOGサーバーホストは4個まで設定できます。

補 足

SYSLOGサーバーに送信されるログは、起動時に出力するログ「System warm start」以降です。また、SYSLOGサーバーとの通信が可能になった後は、通信が可能になる前に保存されていたログも送信されます。

装置の再起動

装置を再起動するには、rebootコマンドを使用します。装置を強制的に再起動するには、reboot force_agreeコマンドを使用します。

注 意

rebootコマンドの実行時には、設定の保存確認を行いません。設定を保存してから、本コマンドを実行してください。

日時指定の装置の自動再起動

指定した時間に装置を自動的に再起動することができます。

補 足

装置の自動再起動は、NP7000の1.10.02以降、NP5000の1.10.01以降、NP2100の1.12.01以降でサポートしています。

指定した日時に一度だけ自動再起動を実行する場合は、repeatパラメーターを指定しないでreboot timeコマンドを使用します。一定期間ごとに自動再起動を繰り返し実行する場合は、「初回の実行日時」とrepeatパラメーターで「実行間隔(日単位)」を指定してreboot timeコマンドを使用します。

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