管理運用機能の機能説明
使用できるコマンドをユーザーごとに制限できます。
マネージメントポートへのIPアドレス設定とデフォルトルート設定
マネージメントポートのポート設定モードに遷移するには、interface mgmtコマンドを使用します。
マネージメントポートのポート設定モードに遷移するには、interface mgmtコマンドで0を指定する必要があります。
装置のマネージメントポートに管理用のIPアドレスを設定するには、ip addressコマンドを使用します。マネージメントポートにデフォルトルートを設定する場合には、ip default-gatewayコマンドを使用します。
マネージメントポートに設定したデフォルトルートは、装置のルーティングテーブルには登録されません。
マネージメントポートにIPv6アドレスを設定することはできません。
ユーザーアカウントの作成
ユーザー名、特権レベル、およびパスワードを設定してユーザーアカウントを作成できます。ユーザーアカウントを作成するには、usernameコマンドを使用します。パスワードを設定するには、passwordパラメーターで指定します。
ユーザー名として「ap_recovery」は使用できません。
コンフィグ上で表示されるパスワードの暗号化
show running-configコマンドなどのコンフィグ情報に表示されるパスワードを暗号化して表示するには、service user-account encryptionコマンドを使用します。このコマンドで暗号化される情報は、以下のコマンドで設定したパスワード、SNMPコミュニティー名、SNMPグループ名、および共有鍵(Shared Secret)です。
- usernameコマンドのパスワード
- enable passwordコマンドのパスワード
- passwordコマンドのパスワード
- aaa-local-db userコマンドのパスワード
- mac-authentication passwordコマンドのパスワード
- snmp-server communityコマンド、snmp-server hostコマンドのSNMPコミュニティー名
- snmp-server userコマンド、snmp-server groupコマンドのSNMPグループ名
- radius-server hostコマンド、tacacs-server hostコマンドの共有鍵(Shared Secret)
システムログ
システムメッセージをローカルメッセージバッファーにロギングできます。ローカルメッセージバッファーへのロギングを有効にするには、logging onコマンドとlogging bufferedコマンドを使用します。
ローカルメッセージバッファーの内容は、logging bufferedコマンドで指定する周期的書き込み間隔でSRAMに保存されます。なお、NP7000およびNP5000の1.04.01以前、NP4000の1.01.02以前、NP2000の1.05.01以前のバージョンでは、フラッシュメモリーに保存されます。
ローカルメッセージバッファーとSRAMのシステムメッセージを削除するには、clear loggingコマンドを使用します。
ローカルメッセージバッファーでのログの最大保存数は約10,000件です。また、SRAMでのログの最大保存数は約3,000件です。
SYSLOGサーバー
ローカルメッセージバッファーにロギングされたシステムメッセージを、SYSLOGサーバーに送信できます。SYSLOGサーバーを設定するには、logging serverコマンドを使用します。
SYSLOGサーバーを使用する場合は、ローカルメッセージバッファーへのロギングを有効にする必要があります。
SYSLOGサーバーホストは4個まで設定できます。
SYSLOGサーバーに送信されるログは、起動時に出力するログ「System warm start」以降です。また、SYSLOGサーバーとの通信が可能になった後は、通信が可能になる前に保存されていたログも送信されます。
装置の再起動
装置を再起動するには、rebootコマンドを使用します。装置を強制的に再起動するには、reboot force_agreeコマンドを使用します。
rebootコマンドの実行時には、設定の保存確認を行いません。設定を保存してから、本コマンドを実行してください。
日時指定の装置の自動再起動
指定した時間に装置を自動的に再起動することができます。
装置の自動再起動は、NP7000の1.10.02以降、NP5000の1.10.01以降、NP2100の1.12.01以降でサポートしています。
指定した日時に一度だけ自動再起動を実行する場合は、repeatパラメーターを指定しないでreboot timeコマンドを使用します。一定期間ごとに自動再起動を繰り返し実行する場合は、「初回の実行日時」とrepeatパラメーターで「実行間隔(日単位)」を指定してreboot timeコマンドを使用します。