sFlow統計の機能説明
sFlow統計は、装置を含むネットワーク内のトラフィックを監視するための技術です。sFlow監視システムは、sFlowコレクターおよびsFlowエージェントで構成されます。
sFlow監視システムの概要
- sFlowコレクター
トラフィックを分析するためにsFlowデータグラムを収集するネットワークデバイスです。
- sFlowエージェント
トラフィックを分析するために、装置で送受信したフレームのサンプリングおよびポーリングを行うデバイスです。
- sFlowデータグラム
sFlowエージェントにおいてサンプリングまたはポーリングしたデータを格納し、sFlowコレクターに送信されるパケットです。
sFlowエージェントには、サンプラー、ポーラー、およびレシーバーの3つの機能があります。各機能によって、sFlowデータグラムが作成され、sFlowコレクターに送信されます。
sFlowエージェントの概要
- サンプラー
インターフェースで送受信されるデータをサンプリングレートで指定したフレーム数間隔でサンプリングし、sFlowデータグラムに格納します。サンプラーは、sFlowエージェントのインターフェースごとに作成できます。サンプラーを作成するには、sflow samplerコマンドを使用します。
補 足サンプリングレートをNとした場合は、平均してNフレームごとに1フレームがサンプリングされます。
- ポーラー
インターフェースで送受信されるデータを一定の時間間隔でポーリングし、sFlowデータグラムに格納します。ポーラーは、sFlowエージェントのインターフェースごとに作成できます。ポーラーを作成するには、sflow pollerコマンドを使用します。
補 足時間間隔をNとした場合は、N秒ごとに1フレームがポーリングされます。
- レシーバー
sFlowエージェントおよびsFlowコレクターの間でセッションを維持し、sFlowデータグラムを送信するためのオブジェクトです。装置ごとに4つのレシーバーを作成できます。また、レシーバーの設定を行った担当者を識別するために、レシーバーに所有者名を設定できます。レシーバーを作成するには、sflow receiverコマンドを使用します。
注 意有効期限が経過するとレシーバーは削除され、sFlowデータグラムが送信されなくなります。