SNMPの状態確認
SNMPの状態を表示して確認する方法を説明します。
SNMPエージェントのグローバル設定およびSNMPトラップ設定の表示
SNMPエージェントのグローバル設定およびSNMPトラップ設定を確認できます。
show snmp-serverコマンドで、SNMPエージェントのグローバル設定を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show snmp-server SNMP Server : Enabled ...(1) Name : SiteA-Switch ...(2) Location : HQ 15F ...(3) Contact : MIS Department II ...(4) SNMP UDP Port: 161 ...(5) SNMP Response Broadcast Request: Enabled ...(6)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) | SNMPエージェントが有効(Enabled)なことを示します。 |
(2) | システム名(sysName)を表示します。 |
(3) | システムロケーション(sysLocation)を表示します。 |
(4) | システムコンタクト(sysContact)を表示します。 |
(5) | SNMPで使用するUDPポート番号を表示します。 |
(6) | ブロードキャストアドレス宛てのSNMP GetRequestに対する応答設定の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
show snmp-server trapsコマンドで、SNMPトラップ設定を確認できます。
show snmp-server trapsコマンドの表示は機種やバージョンによって異なるため、詳細については、『コマンドリファレンス』を参照してください。
show snmp-server trapsコマンドで表示されない有効/無効設定は、構成情報を直接確認してください。
NP5000の1.09.01で、SNMPトラップ設定を確認する場合の表示例を以下に示します。
# show snmp-server traps Global Trap State : Enabled ...(1) Individual Trap State: STACK Stack : Disabled ...(2) Environment Fan : Disabled ...(3) Power : Disabled ...(4) Temperature : Disabled ...(5) Memory : Enabled ...(6) Health-status : Enabled ...(7) SYSTEM CPU-Protect : Disabled ...(8) MEAR Memory-error : Enabled ...(9) STORM Storm-control : Disabled ...(10) PORT SFP : Disabled ...(11) Link-Flap-Prevention : Enabled ...(12) STP New-root : Disabled ...(13) Topology-change : Disabled ...(14) LOOP-DETECT Loop-detection : Enabled ...(15) SNMP Authentication : Disabled ...(16) Linkup : Disabled ...(17) Linkdown : Disabled ...(18) Coldstart : Disabled ...(19) Warmstart : Disabled ...(20) CFM CFM : Enabled ...(21) LLDP LLDP : Disabled ...(22) LLDP-MED : Disabled ...(23) RMON Rising-alarm : Disabled ...(24) Falling-alarm : Disabled ...(25) BGP Established : Disabled ...(26) Backward-trans : Disabled ...(27) VRRP Auth-fail : Disabled ...(28) New-master : Disabled ...(29) MMRP MMRP-Plus : Enabled ...(30)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) | SNMPトラップのグローバル設定の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(2) | スタック機能のSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(3) | ファン関連のSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(4) | 電源関連のSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(5) | 温度関連のSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(6) | システムメモリー使用率監視機能のSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(7) | 装置のシステム状態関連のSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(8) | CPU使用率監視機能のSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(9) | メモリーエラー自動復旧機能に関連する通知(ログ、SNMPトラップ)の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。設定コマンドは、memory-error auto-recovery notify disableコマンドです。 |
(10) | ストームコントロール機能のSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(11) | 光トランシーバー関連のSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(12) | リンクフラップ防止機能のSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(13) | スパニングツリープロトコル機能の、新ルートブリッジSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(14) | スパニングツリープロトコル機能の、トポロジー変更SNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(15) | ループ検知機能のSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(16) | SNMP認証失敗SNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(17) | リンクアップSNMPトラップのグローバル設定の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(18) | リンクダウンSNMPトラップのグローバル設定の有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(19) | コールドスタートSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(20) | ウォームスタートSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(21) | CFM機能のSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(22) | LLDP機能のSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(23) | LLDP-MED機能のSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(24) | RMON機能の、上限値超過SNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(25) | RMON機能の、下限値超過SNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(26) | 現状、BGP機能は未サポートです。 |
(27) | 現状、BGP機能は未サポートです。 |
(28) | VRRPv2機能の認証失敗トラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(29) | VRRPv2機能のマスター変更トラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
(30) | MMRP-Plus機能のSNMPトラップの有効(Enabled)/無効(Disabled)を表示します。 |
自装置のSNMPトラップの送信可能ポートまたは送信禁止ポートの表示
show snmp-server trap-sendingコマンドで、自装置のSNMPトラップの送信可能ポートまたは送信禁止ポートを確認できます。
表示例を以下に示します。
# show snmp-server trap-sending (1) (2) Port Trap Sending ------------- ------------- Port1/0/1 Enabled Port1/0/2 Enabled Port1/0/3 Enabled Port1/0/4 Disabled Port1/0/5 Enabled Port1/0/6 Disabled ~~省略~~
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) | ポート番号を表示します。 |
(2) |
自装置のSNMPトラップの送信可否を表示します。 Enabled:送信可能ポート Disabled:送信禁止ポート |
ポートのリンクアップ通知またはリンクダウン通知設定の表示
show snmp trap link-statusコマンドで、ポートのリンクアップ通知およびリンクダウン通知の有効/無効を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show snmp trap link-status (1) (2) Port Trap state ------------- ------------- Port1/0/1 Enabled Port1/0/2 Enabled Port1/0/3 Enabled Port1/0/4 Enabled Port1/0/5 Enabled Port1/0/6 Enabled ~~省略~~
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) | ポート番号を表示します。 |
(2) |
リンクアップ通知およびリンクダウン通知の有効/無効を表示します。 Enabled:有効(リンクアップ通知およびリンクダウン通知可能) Disabled:無効(リンクアップ通知およびリンクダウン通知不可) |
SNMP設定の表示
SNMP設定を確認できます。
show snmp communityコマンドで、SNMPコミュニティーの設定を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show snmp community Community : public ...(1) Access : read-only ...(2) View : CommunityView ...(3) Community : private Access : read-write View : CommunityView Total Entries: 2
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) | SNMPコミュニティー名を表示します。 |
(2) | MIBへのアクセス権を表示します。 |
(3) | SNMPビュー名を表示します。 |
show snmp hostコマンドで、SNMPトラップの宛先ホスト設定を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show snmp host Host IP Address : 192.0.2.100 ...(1) SNMP Version : V1 ...(2) Community Name : public ...(3) UDP Port : 50001 ...(4) Host IP Address : 10.10.10.1 SNMP Version : V3 noauthnopriv SNMPv3 User Name : user1 ...(5) UDP Port : 50001 Host IPv6 Address: 2001:db8::100 ...(6) SNMP Version : V3 noauthnopriv SNMPv3 User Name : user2 UDP Port : 162 Total Entries: 3
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) | SNMPトラップの宛先ホストのIPv4アドレスを表示します。 |
(2) |
SNMPトラップの送信に使用するSNMPのバージョンを表示します。 V1:SNMPv1 V2C:SNMPv2c V3 noauthnopriv:SNMPv3(認証なし、暗号化なし) V3 authnopriv:SNMPv3(認証あり、暗号化なし) V3 authpriv:SNMPv3(認証あり、暗号化あり) |
(3) | SNMPトラップで通知するSNMPコミュニティー名を表示します。 |
(4) | UDPポート番号を表示します。 |
(5) | SNMPトラップで通知するSNMPユーザー名を表示します。 |
(6) | SNMPトラップの宛先ホストのIPv6アドレスを表示します。 |
show snmp viewコマンドで、SNMPビュー設定を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show snmp view (1) (2) (3) restricted(included) 1.3.6.1.2.1.1 restricted(included) 1.3.6.1.2.1.11 restricted(included) 1.3.6.1.6.3.10.2.1 restricted(included) 1.3.6.1.6.3.11.2.1 restricted(included) 1.3.6.1.6.3.15.1.1 CommunityView(included) 1 CommunityView(excluded) 1.3.6.1.6.3 CommunityView(included) 1.3.6.1.6.3.1 Total Entries: 8
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) | SNMPビュー名を表示します。 |
(2) |
OIDツリーをSNMPビューに含めるか除外するかを表示します。 included:OIDツリーをSNMPビューに含める excluded:OIDツリーをSNMPビューから除外する |
(3) | OIDツリーの頂点のオブジェクト識別子を表示します。 |
show snmp groupコマンドで、SNMPグループ設定を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show snmp group GroupName: public ...(1) SecurityModel: v1 ...(2) ReadView : CommunityView ...(3) WriteView : ...(4) NotifyView : CommunityView ...(5) IP access control list: ...(6) GroupName: public SecurityModel: v2c ReadView : CommunityView WriteView : NotifyView : CommunityView IP access control list: GroupName: initial SecurityModel: v3/noauth ReadView : restricted WriteView : NotifyView : restricted IP access control list: GroupName: private SecurityModel: v1 ReadView : CommunityView WriteView : CommunityView NotifyView : CommunityView IP access control list: GroupName: private SecurityModel: v2c ReadView : CommunityView WriteView : CommunityView NotifyView : CommunityView IP access control list: Total Entries: 5
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) | SNMPグループ名を表示します。 |
(2) |
セキュリティーモデルを表示します。 v1:SNMPv1 v2c:SNMPv2c v3/noauth:SNMPv3(認証なし、暗号化なし) v3/auth:SNMPv3(認証あり、暗号化なし) v3/priv:SNMPv3(認証あり、暗号化あり) |
(3) | グループのユーザーに読み取りを許可するSNMPビュー(read-view)を表示します。 |
(4) | グループのユーザーに書き込みを許可するSNMPビュー(write-view)を表示します。 |
(5) | グループのユーザーにSNMPトラップの送信を許可するSNMPビュー(notify-view)を表示します。 |
(6) | グループと関連付ける標準IPアクセスリストを表示します。 |
show snmp engineIDコマンドで、SNMPエンジンIDを確認できます。
表示例を以下に示します。
# show snmp engineID
Local SNMP engineID: 800001160300406670450000 ...(1)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) | SNMPエンジンIDを表示します。 |
SNMPユーザー情報の表示
show snmp userコマンドで、SNMPユーザー情報を確認できます。
表示例を以下に示します。
# show snmp user User Name: initial ...(1) Security Model: 3 ...(2) Group Name: initial ...(3) Authentication Protocol: None ...(4) Privacy Protocol: None ...(5) Engine ID: 8000011603004066a8cc3600 ...(6) IP access control list: ...(7) Total Entries: 1
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) | SNMPユーザー名を表示します。 |
(2) |
セキュリティーモデルを表示します。 3:SNMPv3 |
(3) | SNMPユーザーが所属するSNMPグループ名を表示します。 |
(4) |
SNMPユーザーの認証方式を表示します。 None:なし md5:HMAC-MD5-96認証 sha:HMAC-SHA-96認証 |
(5) |
パケットの暗号化方式を表示します。 None:なし DES:Data Encryption Standard |
(6) | SNMPエンジンIDを表示します。 |
(7) | SNMPユーザーと関連付ける標準IPアクセスリストを表示します。 |
SNMPコンテキストマッピングテーブルの表示
show snmp context-mapコマンドで、SNMPコンテキストマッピングテーブルを確認できます。
NP4000、NP2100、NP2000、およびNP2500では、SNMPコンテキストマッピングテーブルを使用できません。
表示例を以下に示します。
# show snmp context-map SNMP Context Mapping Table: Context Name : snmp-context ...(1) Instance ID : 1 ...(2)
各項目の説明は、以下のとおりです。
項番 | 説明 |
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(1) | SNMPコンテキスト名を表示します。 |
(2) | 関連付けたインスタンスID(OSPFv3のプロセスID)を表示します。 |