設定例:APRESIA(AEOSシリーズ)
管理運用・インターフェース
Virtual BoxCore 設定例(基本機能、設定)
Virtual BoxCoreの基本機能
- Virtual BoxCore(以下、VB)はそれぞれ個別に動作している複数台のBoxスイッチ(最大32台)を仮想的に1台のシャーシスイッチのように操作する機能です。
- VBを適用すると運用・管理・保守を簡素化することが可能です。
各スイッチの役割
VBの各スイッチはMaster、Backup、Memberいずれかの役割(Role)を持ちます
- Master
-
- VBの代表となるスイッチ
- 仮想コンソールを持ち、各スイッチに対する設定やメンバ情報の表示を一括して行う
- VBIP(VB管理用の仮想的なIP)を持ち、telnetやSNMP等管理サーバーに対する応答を行う
- 1台のみ設定可能(必須)
- Backup
-
- Masterのバックアップとなるスイッチ
- Masterダウン時に仮想コンソール、VBIPを引き継いで動作(切替時間数秒)
- 1台のみ設定可能(任意)
- Member
-
- Master、Backup以外のスイッチ
- 複数台設定可能(Master、Backup含め最大32台まで)
VB設定項目
各スイッチに対して以下を設定し、VB機能を有効化する必要があります
- VBID
-
- VBメンバの識別子を設定(1-32)
- このIDがインターフェイス番号のシャーシIDになる
(例)ID:3を持つVBスイッチの5番ポート⇒port 3/5
- Role
-
- VBメンバの役割を設定
- "Master"、"Backup"、"Member"のいずれか
- インターフェイス
-
- メンバ間で通信を行うインターフェイス(PortまたはLAG)を設定
- 指定したポートは自動的にtrunkポートとなり、制御VLANが自動的にアサインされる
- VB 制御VLAN
-
- メンバ間で制御情報を通信するVLANのVIDを指定(省略可能)
- 設定省略時はVID=4094を自動的に利用
- トポロジー
-
- VBを適用するトポロジーを指定
- "single-ring"、"no-single-ring"のいずれかを選択
※single-ring選択時はVBがL2冗長機能を自動で制御する
VB特有のモードと設定種別
VB-ALLとVB-IDRangeの2つのモードがあります
1. VB-ALLモード
- 全装置で共通の設定・表示を行うモード
- このモードで行った設定を共通設定と呼びます
2. VB-IDRangeモード
- IDレンジ指定を行った機器の個別の設定・表示を行うモード
- このモードで行った設定を個別設定と呼びます
共通設定と個別設定の2つの設定種別があります
1. 共通設定
VLAN/SNMP/アカウント設定などのように一般的にネットワーク全体で同じ設定をするもの
2. 個別設定
IPアドレス/ルーティング/AccessDefender(認証機能)など機器個別に設定するもの
コマンドモード遷移
VB-ALLモード
- VIEWモード
- ENABLEモード
- CONFIGモード
VB-IDRangeモード
- VIEWモード
- ENABLEモード
- CONFIGモード
- 注1)
- ログインは、Master/Backup/Memberのコンソールからのログイン、telnet/SSHによるVBIPアドレスへのログインを意味する。
- 注2)
- "XX","YY"は、VB-ID(1~32の数字が入る)、レンジ指定の場合は","もしくは"-"でVB-IDを区切る
例)"(vb-1-3)>", "(vb-1,3)#", "(vb-1,3,5-config)#"